2002/08/24
 
 
 
私が立った「トウフ」という瀬は、裏側は浅く(それでも白浜渡船の高島の裏側位は軽くある)表には左側に大きなシモリ根が足元から出ていてその右側と先は、いきなり20m位のドン深という素晴らしい磯。左右に低い瀬があって左側は、その瀬とトウフの間が水道のような溝になっている。その溝の中や溝の先で良型が食うと説明を受けた。もちろん朝一は、瀬際狙いで大物を狙う。左の写真の低い瀬の先は、本来本流がガンガン流れる場所と思えるが当日はまったく流れがなかった。手元の水温計では水温は14度を切っている。なんとなく冷たい汗が背中を流れた。予感は的中。コマセを入れるも魚がまったくいない・・。餌取りの小魚も姿を見せない。おまけに写真の溝も潮はほとんど動かない・・ゆっくり・・ほんとうにゆっくりと僅かに沖に出る。仕掛を投入して30分くらいは刺し餌がそのままの姿で残ってくる厳しい釣りが繰り返される。

コマセを打ち出して1時間、ようやく餌が取られた、頭だけかじられている。極端に食いが悪い。ウキに微妙なアタリがでるが、針に乗らない。Puuは溝の中に仕掛を沈めて狙いアタリを拾うが道糸が出て行くことはない。ウキにアタリがあっても頭だけとられる。いろいろと試してみるPuu。私も今日の釣りのパターンを作ろうと色々と試してみる。その溝の沖目を少しでも潮が流れる場所を見つけてなんどもそこへ仕掛を打ち直す。そのうち右の足元に撒いたコマセが右側のシモリを越えて足元にあたった時だけ、ほんの僅かにコマセが沖に出て行くことに気が付いた。その一瞬だけ「潮目」というよりも「コマセの泡目」ができる。「ここは神津島、流れがゆっくりでもコマセを沖へ出したくない。足元のコマセでメジナを近くにくぎ付けにしておきたい」だから、その瞬間を見逃さずにそこへ仕掛を投入し、少しだけ遠投してウキにコマセをあわせてみた。ウキがシモる・・道糸にあたりは来ない、ちょっと大胆に仕掛を張って誘う・・「バシュー!」音を立てて道糸が走った!やっと来た!すかさずベールを起こしやり取りに入る。まぁまぁの重量感。寄せてくると足元で強烈に突っ込む!「よっし!尾長だ!」竿でためて浮かせると水面下に尾長特有の「白い尾」が見えた。仕掛が大仕掛なので、「無理!無理!」と言うPuuを押さえて、思い切って抜きあげた。後で計ってみたら40.5cmあった。(笑)苦労して食わせた綺麗な神津の尾長メジナであった。一気にテンションがあがりPuuも集中する・・しかしコレであたりは止まる。
 

最初の一尾をゲットしてからは、またもやアタリもない釣りが続いた。溝の中、サラシの中、裏側と色々攻めていたPUUは、竿を変更する為に裏に降りて仕掛を作り直し始めた。際狙いに変更するらしい。

仕掛作りのPuuを横目に、一人でポイントを占領し、コマセを左の溝と足元の両方に多めに撒いた。Puuが狙っていた場所から仕掛を流し自分の狙っていたところまで流してみた。いい感じで一瞬「泡目」が出来ている。「食え!そこで食え!」そう願うとウキが少しシモった!「よっし!入れ!」先ほどの尾長が唇の皮一枚で針が掛かっていたのを見たのでウキが沈んで行っても我慢する。まるで黒鯛釣り・・・完全に見えなくなってついに道糸が「バチバチ!」と引き出された、際目付けにもう一息まって合わせる!

「ドキューン!」そんな感じでいきなり2号の竿の根元からひん曲がった!「さっきのとは次元が違う!で!でっでかい!」強烈に締めこむその魚に多少ビビッたが、タックルを信じて強引にゴリ巻きをし走りを止め、無理やり足元まで引き寄せた。一瞬観念したように思えたように見えたが、今度は足元で狂ったように突っ込みだした、左のシモリに向かっている!この引き具合だ・・回り込まれたらハリス4号でもひとたまりもない!竿が折れないことを祈りつつ極限まで曲がった竿で必至にためて我慢する!なんとかタメ切れたようで、少しだけ魚が浮き始めた!「よっし!獲れる!!!」そう思った瞬間・・・ポヨ〜〜ン!と穂先がそっくり返った。

「???????」なにが起きたか訳がわからず、「切られた?なんで?どこで?」などと言いながらハリスを回収するとなんと針がついている・・。ハリスもまったく無傷・・。「すっぽ抜け?」目の前で起きた現象が理解できない。食いが浅かったので口切れしたと思われるが、この大バラシでその後、本当に何も食わなくなってしまった。そのころ、他の磯では、皆が磯替えを行っていたので、仕方なく磯替えを決意する。

他の磯に渡ったみんなは、既に磯替えを終了し、シミちゃんは「岡の作根の西」に変わり、ゴエとYoshiyは祈苗本島「陸の祈苗の裏側に変わった」他のメンバーも磯変えを済ませたようだ。私たちも石田船長にお願いすると快く迎えに来てくれて祈苗の本島がまじかに見える位置まで来て、マイクでなにやら言い出した「△■?×〇△がぁ〜一年に一度〜△〇?■」あんまり近くだったので何を言ってるか分からずに「うんうん・・はい。」と返事をすると「ハイ!じゃおりて〜!」「チャランボあるね!〜〜最小限の荷物で!荷物は全部チャランボに掛けて〜!」とマイクで喋りだした。「????どこに降りるの???」海央丸が大きいので磯に真っ直ぐに向くとフォースヘッドで磯が見えない。先端に出てやっと降りろという場所が分かった。数度のトライでまずは私が飛び乗った。荷受さん曰く「ここは一年に一度乗れれば良い場所!上物は普通乗せない場所だからね!でっかいの上げてね!」と言う。おまけに後から乗るPuuには「万が一潮動かなくて釣れなくても、ここに乗ったというだけで満足できる場所だから・・・喜んでね!」と言ったらしい。これで燃えなきゃ磯釣りマンではない!

極端に足場の悪いその瀬に乗って、「おとっとと・・!」を繰り返しながら二人で体を支えながら仕掛けを作る・・・足元へコマセを入れる沖向きの少し先に大きなシモリがありその際で食うと言っていたので偏光グラスで覗き込むが・・何も見えない・・深い・・とにかく足元から驚異的に深い。どう見ても30mは楽にありそうな水深。しかしここも潮がまるっきり動かない。足元に打ったコマセは、垂直にその青い海底に落ちていく始末。とにかく、人が入っていない分、コマセを効かせようと足元へ数度コマセを打ち返す。何も見えない・・小魚が数匹。結局、ココではアタリモなく。やっとあわせて竿を絞り込んだ魚は、ジャンボなイサキであった。撤収時刻を私が間違えて結局この磯で1時間をムダにしてしまったが、その一時間の間が一番苦痛だった。付け餌もコマセも使いきり、何も出来ないのにいきなり潮が動き出したら目の前にいい潮目が出来ている。「あ〜〜〜〜う〜〜〜お〜〜〜!」と悲鳴に近い慟哭の声を上げそれを眺めているのは、まさに拷問であった。あ〜幻の磯を自ら幻にしてしまったぁ。

 

 
 
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