天気予報や気象情報を見て、波が高いときの釣行は勇気をもって中止する決意をもつ。これこそがカッコイイ釣師であると思っている。荒波の中に立ち向かうとか荒磯の狼とか・・理解できない。状況判断が的確に出来る釣り人こそ本物でありかっこいい!それより、台風や強風、高波、ウネリ発生時の釣は集中して釣出来ないでしょ!そんな時に限って事故は起きます。私は、釣り人は、波やうねりに神経質なくらいが丁度いいと思っています。海は怖いんですよ。

 
磯や堤防へ持参すべき安全装備品の点検を怠らない。万が一が起きたときに「その装備が無い」とか「機能しない」なんて事が一番後悔しますよね。また装備の仕方もきちんとしましょう!特にライフジャケットなどは股ヒモをしっかり装着してくださいね。股ヒモがしっかり装着されていないと万が一海に落ちて救助するときも引き上げられませんよ!私はライフジャケット未着用、スパイクなどの足元の装備未着用の方は磯釣りをする資格がないと思っています。
 
磯や堤防に上がったら、一番最初に避難場所を確保しましょう!面倒でも荷物は高いところに上げて自らも逃げられる場所を探しましょう。非難しなくちゃいけないような状況下ならば避難できる場所が無いような磯へは乗るのをやめましょう。万が一に備えられることがエキスパートへの第一歩です。また、万が一転落した場合のシュミレーションも必ずしておいてください。
 
自分が乗る堤防や磯の情報を予め調べて起きましょう。特に危険な風向きや危険なウネリの方向などは必ず事前に調べて置いてください。万が一、渡礁時にその風やウネリが出たら、船頭が判断する前に自ら撤収することが出来るようにしましょう。また、いつでもすぐに撤収できるように常に荷物はまとめておくのがマナーです。いざ海が時化て一斉に撤収するときはモタモタしていると他の釣り人の命も脅かすことになることを認識する必要があります。
 
磯に上がったら、出来る限り沖を見ましょう。ウキばかりを凝視してると沖のうねりに対処できません。また、足元を見ているときでも波の動きに敏感になりましょう。足元の波が一気に下がったら要注意です。高い波が来ることがよくあります。また仕掛けを作ったり魚をクーラーに入れたりするときも絶対に波に背を向けないように心がけましょう。波を見ていないとうねりが来る場合などに対処できません。また、軽いウネリが足元をさらっても対処できていなくて転倒する恐れがあります。
 
どんなに凪ている時でも、1000回に一度くらいの確率で必ず与太波が発生します。凪ているからと安心しきったとき・・・そんな時、事故は起こります。凪でも与太波は必ず来ると認識し対処できるように注意をしておくことが大切です。特に遠方に大きな船が通った時などは気をつけてください。思いもしない高波が遅れてやってくることが結構あります
 
磯釣に限らず海釣は、常に危険と隣り合わせです。私も含めて磯釣師などによく言えることは「堤防なら安全」と思っている方も多いように思えます。でも本当は堤防も危険と隣り合わせです。私達が良くつれる場所として選んでいる堤防は、「防波堤」と言われる物が多く。読んで字の如く「波」を「防ぐ」ために建築された物ですので、海が時化ると大きな波が打ち寄せる場所にあるものと思っていいでしょう。
 
波浪の波(風の影響の波)は表層の波なので比較的大きな事故にはつながらない傾向があるようですが、問題はウネリです。よく「ウネリの高さ2メートル」このような表示を釣の天気予報などで見ますが、ウネリの高さ2メートルは、ウネリの上下運動を加味して言うならば最下点からは4メートルのウネリが来る可能性もあると言うことです。磯際で最下点に達し、その後、ウネリが最上点にまで膨張したら・・低い磯の上はほとんど水没します。これは渡船屋の船頭の話ですのでにリアルな話。
 
海での事故の中で転落事故の次に多いのが落雷事故だと聞いています。私達が普段使っている竿は、カーボンで出来ている物が多く、このカーボンは雷の大好物です。また長い竿を何も障害物がない磯で振っているわけですから近くに雷がきていると直撃される可能性は高くなります。遠くでも落雷が聞こえたら速やかに非難しましょう。
 
船で沖にでる沖磯より地方周りの地磯の方が安全・・そう思っている磯釣り師も多いようですが、本当は地磯のほうが危ないんです。なぜって、万が一一人で行っていたら落ちても誰も気づいてくれませんよ!何よりも仲間が転落しても船がすぐに救出してくれる訳ではなんですから・・・単独行動の磯釣りは本当に危険です。出来る限り複数で釣行するように心がけてください。


海難死亡事故は、毎年必ず起きています。私どもが通う神津島でも2年連続で海難死亡事故が発生してしまいました。両方とも滑落転落事故での死亡事故ですが、昨年は、ライフジャケット未着用での事故でした。ライフジャケットさえ着ていれば助かったかもしれません。また今年の事故は典型的滑落事故であったと聞いています。

スパイクブーツのピンの点検も怠らないようにしたいものですね。また状況によって、フェルトピンと通常のスパイクとを使い分けられるブーツの購入なども考慮したい物です。安全装備の不備は命取りと認識しましょうね!