コボケの裏は「白浜の江ノ島の裏」に酷似していて
水深もちょうど同じくらいである。カジメが足元にせり
出しているので取り込みがちょっと厄介に思われるが
対象魚が「クロダイ」なら根に張り付くことは無いだろう。
この日は終始南西風が強くオオボケとコボケの間の
水路から強烈な南風が抜け、道糸強くあおられる

しかも沖からのうねりで表面の潮は右に流れるのに
潮自体は極てゆっくりと左に流れる状況、風と表面の
流れが一緒にも関わらず風対策の水中ウキは
左に引っ張られるという厄介な釣りになった。
コマセと仕掛けが全く同調しない最悪のコンディション。

にごりが入るはずのコボケ裏はプールのように
澄んでいるし風の影響でざわついているが動かない潮
2時間ほど悪戦苦闘するもまったく当たりはない。

途中で風が僅かに収まり期待をするも今度はまったく潮が動かずコボケの裏はまさに「湖」状態。コマセを撒くも小魚もいない、時折大きなボラがゆっくりと目の前を泳ぎ去っていく活性高くコマセに反応している様子ではない。少し早い昼食をとろうとしたPUUはバックから出しておいたお弁当をカラスにさらわれ早くもブンむくれモードへ移行。残りのパンを食べ終わるとすでにバッテンマークをつくり爆睡へ入ってしまった。もちろん私も同じく人一人が僅かに傾いて座れる場所で爆睡。遠くに聞こえるうぐいすの鳴き声・・波のざわめきを聞きながら気持ちのいい昼寝を敢行していると顔にかかる波しぶきでPUUが起きた。さらに南西風が強くなり沖目では白波も見え始めた。「もう撤収する?」と相談したがこの風ではどこへいっても釣りにはならない。とりあえず竿が出せているだけでも幸せということでこの場所で粘ってみることにする。

南の強風はさらに強くなりいよいよ竿があおられるようになってきたので仕方なく撤収を決意。亀さんに電話すると「今迎えに行くとこ!」という返事、亀さんも撤収を伝えにこちらに向かっていた。磯を洗って撤収の準備をしながらマジマジと浮島を眺めてみるとこの島は偉く大きなことに気付く。たしかこの島は個人所有・・・私もいずれ石油でも掘り当ててこれくらいの島を購入したいなどと訳の分からん想像をする。撤収は結構大変で船が小さいのでうねりを受けると押し切っている船は木の葉状態。船の上で荷物を受け取っていたので見事に転倒した。あやうく転落するところだった。完全坊主に海に転落ではあまりにも悲惨すぎる執念で船にしがみつく自分が侘しかった。。

結局3時上がりとなった我々は普段は夜しか走ったことに無い内房の道を北上し帰路についた。滅多に見ない金谷周辺の昼間の風景は館山(白浜)周辺とは趣が違い妙に新鮮に見えた。初挑戦の内房沖磯は手痛い完全坊主という洗礼を受けて終わったが勝山の沖磯は南房の磯場とは違う景観で見ごたえがあった。条件が揃えば結構釣れるのではないかと思わせるポイントも多く、特にコボケの表は気になる場所である。メジナの44センチも上がっているという事なので次回は風の回避で釣行するのではなく条件のいい時に狙っていってみたいと感じた。

船長に言わせると今回の完全坊主の原因は急激な水温の低下だと言っていた、前日の16度の水温から2度も低下した水温は当日は14度だったという。総勢30人ほどの渡船客は皆うなだれて港に収容された。。。そのさまはまさに坊主寺、うなだれながら皆さん早々とその場を去っていった。

私たちも同様、早々に撤収し完全坊主というむなしさを抱え金谷の町並みを車を走らせているとラジオから懐かしく聞き覚えのある寂しい曲が流れてきました。その歌はオフコースというグループが歌っていた歌でさよならという言葉を連呼する歌なのですが私たち沖磯完全坊主野郎にはその歌詞が右のように聞こえて・・・・。

鋸南勝山!近日リベンジするぞ!まっていろ〜〜!!