Club BIGONEの顧問でもあり筆頭ビギナーでもあるす〜さんがついに念願の神津島デビューを果たしました!今回はす〜さんとOpaそしてハセぴょんの3人での釣行!なぜに?今回、房総ではなく神津島なのか?実はす〜さん。まだ竿がひん曲がるという感覚を経験したことがありません。日頃からす〜さんとおぱの間では

おぱ    「竿が折れちゃうかと思うような引きで!!」「そりゃ〜凄い引きでしたよ!」

す〜さん  「竿が折れちゃう?信じられね〜なぁ〜」「魚の引きがそんなに凄いのか?」「経験してみなきゃ分からないねぇ〜」

こんなやり取りが日常茶飯事で・・・今回、久しぶりに名実ともに重い腰をあげたす〜さんには嫌って程竿を曲げてもらおうと思っておりました。
そんなもくろみもありお世話になっている「海央丸」に電話を入れると・・

「メジナはイマイチですね・・明神下あたりでカツオがたまに食ってきてます。なんて言ってもイスズミが多くて・・・」

なに!!?イスズミ!!( ̄ー+ ̄)にやり・・
メジナマンにとっては、日頃眉間にしわが出来ちゃう餌取ではあるが、「竿をひん曲げる」という意味ではこの上ないスーパーファイターである。今回のす〜さんデビューにおいてはこれ以上ない条件である。なんせ今回の目標はす〜さんの竿をひん曲げることであるからには、喜んで神津へ出かけた私大である。


今回の主役であるす〜さんは伊豆諸島は何度か訪れた経験がある。高校時代に大島や新島へ人魚を釣りに来たことがあるらしい(笑その時の釣果がどうであったかは詮索しないとして、す〜さんを良く知るおぱやごえにしてみれば、左の写真はまさに歴史的快挙である。

ちょっと大げさかもしれないが人類が始めて月に記した第一歩よりもある意味、重みのある一歩である。す〜さんは釣りに対して積極的ではあるが、伊豆まで出かけて釣をするということなど想像しなかっただけに、晴天の霹靂というか、なんと言うか・・ビックリナ写真であるのだ。

なにはともあれ、台風の後のうねりにめげることも無く神津島港へ到着したす〜さんの初上陸の記念すべき瞬間は、得も知れぬ( ̄ー+ ̄)にやり顔であった。不安からなのか期待からなのか・・この時点ではどっちともつかない表情であった。

神津島港で僅かな時間をつぶし、いよいよ渡線が開始された。ナライの風が多少強く吹いているので渡船出来る場所は限定される。第一希望は「岡の作根」であったが風が正面から強く吹き付けるため断念。その条件下で決めた場所は「明神下」神津島では名実ともに一級磯であるが、波やうねりがあるとちょっぴり危険な場所である。また足元から奔流が流れるため釣りの技術も多少要求される場所。しかしながら大物と出くわす確率も高く、す〜さんに一発、衝撃を味合わせたいと目論む私たちにはもってこいの場所。こうして迷うことなく渡船場所は明神下へと決定した。
さて、海央丸の的確な磯つけで難なく明神下へ降り立ったす〜さん。まずは奔流の怒涛の流れに思わず声が漏れる。おもったよりポイントは風が強く、奔流側の先端の釣り場は非常につりズらい。そこです〜さんには明神下のワンド周りに釣り座を取ってもらうことにした。神津島ならではの太仕掛けを結び、オキアミだけのコマセを足元に入れる。おもったより餌取りは出てこない。

コマセを入れ終わり記念すべき神津への第一投を振り込む。振込みがやや覚束ない・・・風とさらしで仕掛けが中々馴染まない。今日の釣りは熟練者でも結構難しい釣りである。仕掛けが馴染んでウキが落ち着いたと思ったら気持ちよくウキが消しこんだ。まるでしならない竿に乗っかってきたのは「ベラ」・・。

自分の口よりも大きなハリをしっかりと飲み込んでいる・・私の記憶が確かならす〜さんは白浜での記念すべき第一尾も確かベラであった・・さすが・・す〜さん。ある意味妥協が無く一本筋が通っているのである・・。


さて、幸先よく?ベラを釣り上げたす〜さん。苦笑いをしながらも腹の底では煮え繰り返っているようであり、満面の笑みの瞳の奥には巨人の星の星飛馬よろしく、ボウボウと炎が燃えたぎっているのが手に取るように分かった。その後、待ちに待ったやや元気なあたりがす〜さんの竿を揺るがす!竿がしなるやいなや「来た〜〜〜〜!」と雄たけびをあげるす〜さん!満面の笑みが水面を割る魚を出迎える・・あんな嬉しそうな顔で釣り上げられた魚はきっと幸せに違いない。しかし上がってきたのは「イスズミ」

おぱ    「あ〜イスズミですね〜ポイしちゃってください。ポイ!」
す〜さん  「ポイ!!????ポイなの???」

神津島で初めて竿を絞った、記念すべき一尾だから気持ちはわからないでもないが所詮イスズミ・・・それでもす〜さんは勿体無さそうにシブシブ魚をリリース。。そんな矢先に隣りで竿を出していた私の竿に上品な締め込みが!案の定上がってきたのは30センチくらいの「尾長」やっぱり尾長の引きは楽しい!それを横目で見ていたす〜さん・・言うまでも無くボルテージは最高潮!その数分後、晴れて神津島の尾長第一号を仕留める。サイズはともかくとして狙った獲物を仕留めることの楽しさを実感できたのではと思う。私もそうであったが、狙った魚を狙って初めて仕留めたときの嬉しさは釣りを続けていくにあたっても忘れられない思い出となるであろう。

しばらくすると尾長メジナの大型やイスズミの50aクラスが足元に見えるようになってきた。「今が!時合いである!」数匹のメジナを上げると少しずつだが型が上がってきた。そのとき、沖のほうで何かが飛んだ!!

「????!!」ヒラマサ!?オオカミ?イソンボ??

頭に??マークを一杯つけて偏光グラス越しに覗き込むと・・「サメ」それも2メートルはあろうかというかなり大型のサメ。しかも二匹・・・案の定。メジナどころかイスズミでさえも口を使わなくなった。沖目だけではなく足元にまでやってきては悠々と泳いでいる。コマセを少なくして魚を集めないといなくなるのだが、いざ魚が集まるとまた何処からとも無く現れる。

イスズミの50a級が私の竿を引っ手繰った直後だけに悔やまれるサメの登場である。釣れない言い訳として色んな言い訳を考えていたが・・サメの登場は考えていなかった。これまでの餌取りが嘘のように消え伏せ、目の前の海はゴーストタウンのように静まり返ってしまった。
目の前の状況に怒りすら見せないす〜さん。ただひたすらにポイントを足元に替え黙々と仕掛けを打ち直す。私が指示したわけでもなく自分で考えての磯際狙いである。サメが現れたため磯際すれすれにポイントを替えるところなんか見ると・・なかなか釣りセンスがいいようだ。物凄い集中力で黙々と仕掛けを打ち直し、終了間際にようやく本日の最大魚、35a級の尾長を仕留めた。結構な引きにかなりお喜び頂けたようで私としても満足である。

正直に書いてしまうと、ウキにあたりが出るものの中々竿に乗らない魚、サメへの警戒心か魚はがツンと食ってこない・・・つまりカラバリを引いてしまう。カラバリを引いたときのす〜さんの顔ったら・・・まさに「阿修羅」(^^;....そして魚が穂先に乗ったときの顔は「大仏さま」(^^;...「.微笑みは穂先に走る」このタイトルの命名はこの様子を一言にまとめたというオチである。満足行く釣果ではなかったが初の神津島、イサキやメジナ・トビウオの歓迎を受けてかなりご満悦なす〜さん。寄港する海央丸の中で心地よいまどろみを満喫していた。