3ヶ月連続のチャレンジとなる神津島遠征。そのなかでも特別な思いを持つこの遠征は、前の週に神津島の先。「八丈島」で玉砕した斥候部隊のリベンジを達成するという特別な思いもあった。今回の作戦で失敗するとあとがない「BIGONE海兵隊」の離島遠征部隊は、尾長メジナ大統領捕獲のために、特殊部隊の編成を急遽行った。

■八丈島上陸作戦の経験者:
チャビデゴザイマス中尉
■タレックス特殊兵器を手に入れた:サングラスマニア中尉
■五島列島の勇者:バナナデポーズ准将
■磯での潜伏作戦(昼寝)が得意:イノセントボウズ准将
■磯際の掃討作戦の指揮官:ブラザーカニ大尉
■マスクを使用したゲリラ戦の兵:シミチャンズ将軍

そこに私を含める計7名の特殊部隊での釣行である。遠征の週は低気圧が接近しており「渡船ができるのか?」と心配される状況であった。車2台で東名高速を激走し下田には予定通り3時に到着した。今日は釣り客が多いとのことで海央丸は私たち以外に10名ほどのお客を載せ下田を離れた。

下田を離れてすぐに激しい揺れ・・・タテヨコ上下・・。胃の中のものがミキシングされるのを実感できるような時化具合。やはり海は低気圧の影響でけっこう時化ている。神津島へ到着すると石田船長が「風もやみそうにないね〜!」という聞きたくないお言葉・・またも強風。やる気満々の私たちは早くも出鼻をくじかれることとなった。

今日の神津島は釣り客が総勢180名ほどいるらしく港には戦闘服を着込んだ磯つりマンがうじゃうじゃいた。泊まりの客が姿をあらわすと海央丸の中はラッシュアワーのような人ごみ。恒例の一斉スタートから石田船長が向かったのは祈苗方面。私たちの第一派は、明神下と呼ばれる場所のワンド側の磯へつけてくれた。とりあえず足場が悪そうなので私が先頭で降りることにした。「誰かもう一人乗って!」そういうと、メンバー多数で釣行する際には必ず分かれて磯上がりするゴエが自らこの磯へ乗ってきた。後で聞いた話だが船酔いする彼はすでにグロッキー状態で一刻も早く船から下りたかったらしい。。。ほかのメンバーはその後、上がれる磯がなく、石田船長が小一時間あっちこっちを回ってくれて本島周りの磯へ乗ったと聞いた・・・すごい混雑だ。。。

私たちの乗ったこの磯はひどく足場が悪く、その上すべる・・まるで白浜の御神根のようなツルンツルン状態。しかも時折ウネリが這い上がってくるので踏ん張りが利かないのは恐怖であった。足元は激しいさらしが出ていて洗濯機状態。その上右の本流からのうねりでサラシに道糸がとられて非常につりづらい状況。。仕掛けを振り込むのサラシができる状態と右からのウネリのタイミングを見計らって投入しないと仕掛けはまったくなじまない・・非常にめんどくさく神経を使う釣りを繰り返す・・・比較的早くアタリはあったが、根性のない引き具合はすぐにわかるイサキ。

メジナの姿はまったく見えずに3時間くらいを経過するその間40センチをゆうに超えるイサキを5本ほど釣り上げる。しばらくして右のワンドを狙っていたゴエにようやくあたりがあった。すんなりとあがってきたのは待望のメジナ35センチクラスの口太メジナ。一気にテンションはあがるがその後続かず・・二人は神津島お昼ねタイムへ突入・・ZZZZ

足元・・・潮目・・・サラシの切れ目・・・流れの中・・・どこを探っても何も釣れない。オキアミは原型を保ったまま帰ってくるしかも冷たい。前日は18度あった水温が今日は16.5度になったということで食いが極端に落ちている。そんな中、足元の際を狙っていたゴエが仕掛けを送り始めた・・・ウキは微妙にシモっている。。活性が高いメジナであればこの状態でいきなり竿をふんだくっていくのであろうが、ウキはわずかな挙動の変化のまま動かない・・何かが確かに食っている・・・「こいうケースの場合は得てして大物の場合が多い」このセオリーはゴエも何度も体験しているだけにいつになく慎重に仕掛けを送っている・・・やがてわずかなウキの動きについにゴエが仕掛けた!!「ビュッ!!!」切れ味のよい音を立ててゴエがついにあわせた!

「????なんか乗った??」思いのほか曲がらない竿に首をひねりながら仕掛けを回収するゴエそれでもわずかな重量を感じているようで深場から一気に巻き上げた・・水面を割った穂先についていたものは・・・・「ヘビ・・・紛れもない海ヘビ」ニョロニョロと動くそいつはかわいいサイズであったが針にかかってとぐろを巻いていた。「うえ〜〜!!なんっじゃこりゃ!!」奇声をあげて「ね〜〜ね〜〜!何これ??」そういって私に見せた・・・( ̄○ ̄;)!しまった!!!

( ̄ー+ ̄)にやり・・・ゴエ殿・・それは・・海ヘビですね・・。カニ・・カメと続いて次は「ヘビ」っすか!?はっは〜〜〜ん!!ヘビニョロ!

こうしてゲテモノ釣りの大金星を打ち立てたゴエを祝福しまったく緊張感のない釣りが続いた。昼を回ったころ海央丸が見回りにやってきた「どう??釣れてる??」その投げかけに大きなバッテンを頭の上で作って答えた。今日は混雑しているので磯替えはできないと伝えられた。「深く深く狙ってみて〜〜!」と棚をもっと下げろという指示をしてくれてその場を去っていった。それまで竿2本〜3本くらいの棚を探っていたのだが、石田船長の指示に従いダラケタ雰囲気にカツを入れて再度真剣にさおを振る。ひたすら深く棚を下げ竿3本を越えるあたりでようやくアタリ!!道糸が「バビュ〜!!!」と弾けた!「尾長!!」反射的にそう思い糸ふけの分だけ大あわせをする!さらに締め込む魚に対して追い併せを2回3回と行なう!深い棚で食っているので手元にあたりが来るまでにカナリのタイムロスがあるはず。。飲まれている可能性が高い。。尾長ならばこれは即バラシへ直結する・・・・次の瞬間、やや沖目で掛けたその魚は強烈な締め込みを開始した。今日おろした「制覇2号HR」が根元からひん曲がる!折からの強風に負けないくらいの「糸なり」が磯に響き渡り制覇の穂先はいとも簡単に水面に突き刺さった・・。