2004年の初釣り、1月13日、場所は白浜沖根。スロースタートとなった今年の釣り始め・・「一年の計は元旦にあり」このことわざを釣り人に当てはめるならば「一年計は初釣りにあり」であろう。こんな会話をしながらとにかく「初釣りくらいはマジメにやろう!」と日程を組んだ。

前日までの天気は良好。3連休中は比較的荒れがちな天候だったが、13日は風も止んで海も凪るとの予報。昨年、数々の場面で「驚異的」な時化男ぶりを見せていたPUUだったが2004年はリニューアルし時化男の汚名も返上と思われた。しかし・・・・。


当日の昼に彼からの連絡を受けて目が点になった。なんと時化魔王PUUは房総半島沖に低気圧を生み出した。昨日の天気予報は一転状況は釣りできるか?出来ないかの究極の状態になった。「(;^_^A・・しょうがないね〜でもどっかでできるでしょう」落ち込む彼を慰めながら出発の時を迎えとりあえず「餌屋」を目指す。餌屋に到着すると店内のホワイトボードに昨日の釣果が誇らしげに書いてある。

勝山でも上がっているようだ・・しかし予報に反して天候が悪くなる気配はまるで無い。今のところだと白浜でも良い凪で釣りが出来そうな状態。とりあえず午後から時化るということなので、「午前中勝負でOK!」と覚悟を決め白浜渡船へ向かう事にした。

快適に車を走らせ館山のバイパスを抜け右にユニクロを臨みながら白浜へ向かう最後の山道へ差し掛かると・・フロントガラスに水滴がつきだした・・・「おいおい・・降ってきちゃったよ〜」「でも一時間に1ミリ程度の予報だから・・大丈夫でしょ!(^^;」さらに車を走らせていく・・まもなく白浜に差し掛かる頃になるとワイパーが必要な雨・・「一時間に一_だから・・・^-^;アハハ...」そして白浜のセブンイレブンに到着しお弁当を買って表に出ると・・・バケツをひっくり返したような大雨・・「雨くらいなら・・・もうがまんしよう!(-_-;)」刻々と変化する天候にめげない!そう心に誓って白浜渡船へ到着。仮眠を取る為にシートを寝かして空を見上げると・・・

ピッカ!!!青白い閃光が空に広がる・・(-_-;)おい・・・PUUちゃん・・今のは・・・なに??目の前に繰り広げられた光景を自分の口で言葉にするのが嫌だった・・なんだよ!今のは!!「雷(カミナリ・落雷・稲光)です」そう・・それは紛れも無い「冬の稲妻」アリスの歌で有名なあの「冬の稲妻」釣り人にとってはもっとも嫌な奴「冬の稲妻」

「(▼▼メ)ってってめぇ〜〜な〜〜に呼んだんだよ〜〜!!」もうすでにそこにPUUを慰める心のゆとりなんかなく、ただの阿修羅と化した私がそこにいた・・ちょっぴり自分が嫌になった・・。しばらく冬の稲妻が取りすぎるのを待ったが一向に稲妻は遠ざからない。このままでは白浜渡船さんは船を出さないであろう・・しかたなく臨機応変に対応できる堤防へ移動する事にする。そして選んだ場所が○○港であった。


 

○○港・・この堤防は数多くの良い思いと悔しい思いをさせられた思い入れの多い港。しかし2年ほど前に早朝の素潜り密漁者にポイントをぐちゃぐちゃに荒らされ(これが原因と思っている)過剰な場所取り合戦の末、夜釣りで攻める人が多くなり日中はほとんど魚が釣れなくなった。よほどの時化でもない限りその「音に聞こえた釣果」は影を潜めた。

私たちもそれ以来、何度か竿を出すものの生態反応の無い釣りに「この堤防は終わった」と薄々感じていて、この数年は竿を出すことも無かった。思えば私たちに「爆釣」という楽しさと手におえない大物に出会わせてくれた港はこの港であった。

この港は「釣れる条件」が明確に存在する・・・「時化」「風」「潮位」この三つの条件が揃った時にのみこの港はどんな一級磯も叶わない超一級ポイントへ変貌する。しかしこの条件が揃わない時は「水深2メートルの底の石まで見える小さな堤防」に過ぎない。条件の「時化」は濁りを生み魚の警戒心を解く、そして沖の魚をこの狭い湾に導く、「風」は北風に限られ・・時化の時の波頭を砕き堤防が波に没するのを食い止める、逆に南よりの風は危険な堤防へ豹変させる、そして「潮位」は、タダでさえ水深の無い場所なだけに満潮がキーワードになるしかも下げ潮が抜けて釣果がよい。

さて・・今日の○○港は・・・・・(-_-#)ピクピク
三つの条件はすべて無視・・ベタ凪?・・水面は鏡のよう・・風は?・・そよ風・・北よりの風が耳元で冷たくって気持ち良い〜〜潮位は?・・満潮は8時過ぎ・・これだけはなんとかクリヤー!こんな状況で釣れる訳ないやん!!しかもカミナリゴロゴロ!!朝一番の朝マズメ時はとうに過ぎあたりはすっかり明るくなり・・竿を出すにもゴロゴロが気になって・・。

早々に今日の釣果は諦めたのは言うまでもなく・・タダでコマセを捨てるようなものと思いながらも嫌々ポイントへ歩き出す。すっかり明るくなった港にてコマセを作るために水面を覗くと・・思いのほか濁りがある・・「おや??結構いけちゃったりして?」そう言い聞かせるように先端に出てみるとやはり濁りは結構ある。ちょっと気を取り直して竿を延ばす・・軽めの仕掛を投げ入れると・・ありゃ?思ったより潮は沖へ払い出している・・「おいおい!PUUちゃん!なんとかなるんじゃない?」早速アタリがでる!一気にウキが消し込むあたり・・案の定「フグ」ここは船道は底が砂地なのでフグが多い・・「でも活性は高いぞ!?ちょっとマジメにやってみようぞ!」こうして「原点回帰」のコンセプト通りかつて通い尽くし知り尽くしたこのポイントを確かめるように思い出すように探っていった。