べは7時くらいから飲み出して10時に就寝。なんて健全!なんて健康的!しっかり寝て釣りができるこの素晴らしさを堪能しながら二日目を迎える。考えてみると神津島での一泊遠征は釣り人にとっては最高の贅沢である。神津にいる間、私達は釣りのためだけにスケジュールを組み、釣りのためだけに時計は流れる。一日しっかり釣りをして宿に戻って酒を飲み目がさめたと同時に釣りが始まる・・・この上ない釣り人の極み。

2日目の朝があけた、相変わらず風は強い。夕べの宴で風の具合がよければ恩馳を狙おうと言う話がまとまっていたが恩馳は早々に諦めた。私は朝一番の磯決めで昨日の菜畑を希望したが、賀寿丸がそっちへ向かうとの事で選んだのが祈苗の三冠王の一つ「明神下」風は強いが何とか釣りになりそう。早速釣り座を決めチャビがワンドの一番奥へ次にPUUそして私が奔流側へ入った。底物のメンバーは・・・なんとエボシの一番へ!一度は乗ってみたい憧れのポイントである。そんな底物のメンバーを眺めていると海央丸のフォースヘッドにモエが乗りながら本流の中をウロウロしている・・???何してるのか?風に竿ケースを飛ばされたらしく竿とタモは奔流の藻屑となったらしい・・・踏んだりけったりの底物軍団。特にモエはその前に船から渡船する時にもう一つの竿もふんずけて折ったらしい・・なんともついていないモエ。
一番最初に仕掛けを作り終えたPUUがワンドの中央へ仕掛けを入れる。狙い目は足元からでるサラシの切れ目。大きなサラシが沖へ伸びていく。ビュッ!いきなり道糸が走った。なんと1投目から食ってきた、35aくらいのメジナ。尾長メジナである。幸先のいいスタートに一同一気にテンションが上がる!しかし・・・・・・・・・。その後が続かない。同じポイントを攻めていたが一向にあたりが無いので私は奔流を狙うことにする。水温が下がったこの時期の釣りは奔流はセオリー外。本来であればあまり潮の動かないワンドの方が良いのだがあたりが無いので本流へ。
まず食わないだろうと思いながらもタナを取ることだけ気をつけて奔流を流していく。エボシと明神下の間を流れる潮は何時になく速く、あっという間に道糸がスプール一杯まで出て行く。100b以上流したところで道糸が更に加速して走った。そして竿がグ〜ンと持っていかれるあたり!「お!!!食ったよ!!!」道糸のふけ分を取って大合わせ!!一気に竿に衝撃が加わる!「大きい!!」道糸を飲まれている可能性があるので追い合わせを2度3度入れる!完全に乗った!!沖で抵抗する魚・・重量感はかなりあり奔流に乗って底へ走る。ようやく止まった!さぁ〜反撃!

体を使って大きく仰け反り道糸を巻き上げる・・何度かその作業を行ったら「ふっ・・・」と竿先のテンションが抜けた。昨日に続きまたもやすっぽ抜け。この瞬間、またもや私は全落ちとなる・・。その後はPUUも奔流を流すが沖で食ってくるのはカツオ&イサキ。私もめげずに流すが食ってくるのはカツオ。カツオはかけるとすぐに分かるのでがっかりする100先でいきなりウキが現れて左右に走り回るからである。こんな調子で五目つりを楽しんでいながら、ワンドの奥にいたチャビに目を向けると彼のオレガが大きく曲がっている!おお!!デカイ!!一目で分かるその竿の曲がり具合はかなりの大物!
の大物の正体・・・上の写真をクリックして御覧下さい・・・。
カニ・・・カツオ・・・ニョロ・・・カメ・・・ときてついに!!!彼はかけた!!史上最大の大物!そのやり取りはなんと一時間!そしてタモに収まらないその大きさに海央丸出陣!海央丸に乗ったPUUがギャフを打つ!最近めっきり真面目な釣り人へ移行しつつあったチャビ。そんな何事も無い彼に密かに寂しい気持ちであったが、やっぱり彼は一流のコメディー釣師である!改めて彼に敬意を表したいと思う。そして彼が新しく購入し前日に私とPUUから最大級の評価を貰った名器「オレガ」は伝説の竿になった。
「竿ケースの激しい突っ込みに1時間も耐えた竿」(-_-;
そして彼の自慢のOKシステムはこれを機にSKシステムに変わる。
「落としたときのシステム!(S)竿ケース(K)コロンコロンシステム!」(-_-;

こうして彼もまた、払い出しに乗って沖へ出ようとする竿ケースの激しい締め込みにレバーブレーキで対応しつつ竿でいなしながら1時間を経て・・・全落ちとなる。竿ケースの救出(2度目)に来た海央丸。逆潮の潮を見て「あ〜この潮じゃ釣れないね磯替えする??」と聞いてきた。船長自ら磯替えを薦めるのは珍しい。しかしココは明神下!潮さえ変われば大釣りもありえる。祈苗の特級磯!潮代わりに期待して磯替えをお断りする。しかしこれが大失敗。あて潮のワンド・・魚のいない奔流。こうして磯上がりまで私達は祈苗の漂流者となった。初日が良かっただけに大いに期待した2日目。結果は惨敗。船長が進めてくれた磯替えの場所「沖のケンドン」では賀寿丸のお客さんが午後から磯返して40a後半のメジナを数尾しとめたと聞いて更に凹んだ。

大いに遊んだ二日間。やっぱり神津は良い・・・島の景色も最高だし島の焼酎「若盛」も美味い!なによりも神津へ泊まりで釣りに出かけることは24時間どっぷりと釣りにはまれるという楽しみがある。磯釣りを愛する方ならば是非、神津へ出かけてみて欲しい。離島とはいえ今では難しい釣りも要求されるが魚は沢山いるし大きい。何よりもスケールの大きな釣りは日頃のストレスや欲求不満を簡単に吹っ飛ばしてリフレッシュさせてくれる。さあ!磯師よ!今年こそ荒ぶる海の巨きなメジナを仕留めようではないか!60センチは幻ではなく今も私達の足元を悠然と泳いでいるはず!神津ドリームを掴むまで神津へ通いつづけようと再度思った釣行でした。
追記、2度目の口白討伐隊は今回は悲惨な釣行であった。何が悲惨といえば道具の紛失が手痛い。しかしエボシではあたりが頻繁にアリ、時期がくればかなり期待できそうであると言っていた・・しかし彼らは上物の初日の爆釣に触発され上物リベンジを誓ったそうだ。とりあえず、リベンジしようじゃないか!先ずはメジナやっつけておく!!???