平日釣行・・・・なんという勇壮な響き。以前は普通に思えていた「平日釣行」が出来なくなってから、平日釣行の偉大さ、そして重み、さらには貴重さを改めて思い知る。ガラガラの夜中の高速道路〜大の字になって寝れる船の中〜選びたい放題の一級磯・・・「サラリーマンアングラー」にとって平日釣行は、ある意味年間を通して最大のイベントである。しかもその場所がトップシーズンの神津島!しかも「一泊釣行」!これはまるで、竜宮城でピンクコンパニオンと( ´Д`)ハァハァ宴会を繰り広げるのと同じくらい胸が高まる行事である。

そんな胸の高まりを抑えつつ迎えた5月26日・・心配された台風は行き過ぎまさに「台風一過」天気は晴天、海は凪。まるでこの日を待ち望んだ私たちに神様が微笑んでくれたようにも思える絶好の釣り日和。今回の釣りのコンセプト「のんびり」にはもってこいの陽気である。前日の下田港には、海央丸を待つ釣り人の姿はなく、休日の込み合う船内と違ってキャビンの中で爆睡をかまし、程なくしていつものように前浜港へ船は滑り込んだ。出船時間が迫り船長に行き先を尋ねると、今日は良い凪なので恩馳を狙うようだ。恩馳へ向かう船は海央丸を含めて3艘。いずれも釣り人は数名しか乗せていない。しかし狙っていた「平根」は快速船「賀寿丸」がいるのであきらめ「カド」へ渡礁することにする。

「恩馳のカド」

型も数もでる名実ともに神津島恩馳の一級磯である。足場は多少悪いが潮とおしは良く。良い潮さえ入ってくれればかなり期待ができる場所である・・・しかし今日は・・・湖状態。潮はまったく動かず、本来、速い潮がかすめるジロハチ側のカドには、台風で散乱した海草がゴミとなっていつまでも目の前を漂っている。最悪の状況は海を見た瞬間に確認できた。それでもここは「カド」良型の一枚くらいは出るだろうと俄然気合が入る!

さて恒例の釣り場じゃんけんにて場所決めがされ各々が竿を出し会話も無い真剣な時間が過ぎていく。恩馳のカドは沖向きの正面に大きなシモリがあり潮が動くときやサラシが適度に出て沖に払い出すときはそのシモリの際も良いポイントとなる。神津島を熟知している「ハセぴょン」も同じポイントを狙うが・・・竿に乗るのは30a前後。イスズミと入り混じりながら30aくらいのメジナは嫌というほど竿を曲げる。型モノが出ないまま昼を過ぎた頃に潮は完全に止まった・・・。僅かな休憩をはさみ再度仕掛けを投入すると・・今度は潮が変わり緩い当て潮になっている。仕方なく裏側を狙うことにする。そのとき事件は起きた!!ハセぴょンが沖に浮かぶ物体を発見。

 

水面にぽかんと丸い部分を出してプカリプカリ浮かぶ黒い物体?さっきまで目の前で顔を見せていた大きな海がめとは明らかに違う形。。
「( ̄○ ̄;)!はっ!!まさかどざえもん?」
思わず、ハセぴょンが「おぱさん〜〜!やばいよ!どざえもんだよ!」などと縁起でもないことを口走る。「やめてよ〜〜!まじ〜!!?」そう言いながら恐る恐るその物体を凝視すると・・なにやら真っ黒な物体?どうやら「どざえもん」ではなさそう。さらに近くにゆっくりゆっくり寄ってくるので物体を確認するとなんと竿ケース!その竿ケースを見た「ハセぴょン」が急に大声を上げた!
「お〜〜!( ̄○ ̄;)!なんで俺の竿ケースが!?」
「????」

本人も何故自分の竿ケースが海を彷徨っているのか分からないまま、早速回収作業に・・でもど〜〜やって??

ハセぴょんの話では中には「がま磯の虹色に輝く竿が6本」も入っているという!??「そりゃ〜重いでしょ!!っていうか沈んじゃう!!」海央丸を待っている余裕は無い!針のついた仕掛けを懸命に投げて引っ掛けようとするハセぴょン!しかし針がかりしない!

「(´ヘ`;)う〜〜んすれた奴だ!!」

そんな光景を見ていた「迷手?おぱ」がついに動く!

【針はあわせちゃダメジナの9号】
【道糸は4号】
【ウキはGTRのLLの0号】

この仕掛けなら奴を相手でも取れるかもしれない!!「以前、祈苗で壮絶なやり取りを繰り返す場面
(詳しくはチャビの死闘参照)を目撃しているだけにアイツを取れるのは俺しかいない!」妙に使命感に燃えた私は狙いを定めて仕掛けを大遠投!


仕掛けは上手く奴の傍に振り込めた・・しかし中々食ってこない!奴の口元に仕掛けが流れた瞬間
「少しだけ誘いを入れてみる ??(・・;)誘いかよ!」
穂先に僅かに重量感!「よし食った!!」あわせちゃダメジナで掟破りの大大あわせ!!!
「うりゃ〜〜!!HIT!!!!!!!!(▼▼メ)」

ついに私はかけた!あの大物をかけた!ここからが大変!超重量級の奴はなかなか寄って来ない・・一進一退の壮絶なやり取りの据えようやく足元へ!すかさずハセぴょンがフォロー!磯際へ降りて奴の喉下へ手をかけた!
「ゲッチュ〜〜〜〜!」恩馳のカドに大歓声が木霊した・・・・。
私は成し遂げた満足感で・・・・・・いっぱいいっぱいになった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・(-_-;)」

こんなことをしているんだから・・・魚なんか釣れる訳が無い。すっかり集中力をなくした私はその後・・カドの漂流者となる。
そして・・あのチャビとまたもや同士となり、私の自慢の制覇2号は晴れてSKシステム(竿ケースかよ!コノヤロ〜!システム)となった(T-T)

久々の超大物をかけた私は、この後ツキを使い果たしたのか木っ端30aクラスのメジナを売るほど釣ったが型モノに恵まれず、結局裏側で粘ったハセぴょんが47センチクラスの尾長一枚を釣ったのみに終わった。撤収間際に私もヒラッタイ側の水道で大物をかけ慎重にやり取りするが、水面まで浮かしたその瞬間、良型メジナは白めじなに変身した。


結局、初日は16時まで粘るが貧果に泣く・・・しかし今回は一泊釣行!♪明日がある〜明日があ〜る〜さァ〜♪を口ずさみながら神津の夜へ突入。言うまでも無く夜の部は大盛り上がり・・・調子に乗った一行は、神津島のスナック探索へ出かける。神津島名物の旨い焼酎「盛若」を3本も飲んだころだろうか・・酔いが回って骨折で動けないゴエをふと思い出し、皮肉で電話をかけたときに「あれれ??酔っ払い??明日はダメジャン!大笑」されて飲んでしまったことを後悔した・・・。うっううう・・・磯でゲロだけはあげたくねぇ〜!こうして飲んだくれの長い夜は更けていく・・・・・。