ヨシがまさかの本石をぶり上げ一同一気にテンションが上がったそのとき、ようやく潮が動き出した「よっしゃ〜!これからや〜!」その瞬間に風が強くなり船長から撤収の電話が・・まさに死刑判決のような電話。後ろ髪を引かれながら、私は、ゴエやチャビがいる大根へ移動。PUUは本島周りの横瀬へ移動した。大根で朝から粘っていたハセぴょんに状況を聞くと「まるでダメ・・小さなメジナは当たるけどデカイのがいない」という冴えない返事

「こりゃ〜帰りの行きつけのラーメンだけが楽しみになっちゃったよ〜」と半ば諦めモードに入っている。風が強烈に強くなってきたので仕方なくハセぴょんの脇に入れてもらう、少し沖目の深いところでアタリを拾った。久々のメジナらしい・・・35センチ程度の小さな尾長。

沖はやっぱり型が落ちる・・・足元へコマセを入れて偏光グラス越しに覗き込むとまっ茶色な魚影がヌメ〜っと見える!!「足元にでかいのいるじゃん!!」そう言うとハセぴょんは「ババタレですよ!」と吐き捨てた。

 
それでもハセぴょんさすがは百戦錬磨。したたかに磯際へ仕掛けを落とし込んだ・・こっちを見ながら「多分見えてるのはババタレですよ・・なんて話しかけている」話しかけられながらも、実は潮目のいい所へ入っているハセぴょんの仕掛けが気になる私。その瞬間、なんとも無垢にあどけなく、まるで木っ端メジナのような当たり方でウキが消しこんだ。ハセぴょんは気がついていない!!

「ハセぴょん!あたってるよ!!!」とっさに叫んだ!「えっ!!??」その刹那、竿が満月に曲がった!穂先は叩いていない・・ババタレ(イスズミ)ではなさそうだ!でも走りに切れがない?・・・・ハセぴょんがやり取りしながら、思いのほか引かないその魚に「口太???」と疑問を声に出した・・・比較的簡単に足元に寄ったが・・その後、ようやく尾長・・・しかもデカイ!と認識させる激しい抵抗を見せる。
足元で激しい突っ込みを見せるその魚。当人は落ち着いてやり取りをしている、さすがである。しかも飲まれているかもしれないと判断しいつものハセぴょんの攻撃的なやり取りではない、糸を微妙に出して魚の突込みをいなしている。このあたりはさすがに歴戦の勇である・・

やり取りに集中している彼に対してタモを手にした私は悲惨である。浮き上がりながら時折姿が見えるその魚のサイズは「桁違い」下手なタモアシストでバラすのが怖い!魚のサイズと抵抗を見るとタモ入れは一瞬のチャンスしかない。一瞬だけ浮き上がった魚に意を決してタモを伸ばす、奇跡的にタモ枠に入りきらないその魚が一発で枠をくぐった!

垂直に引き上げなければ上げられない重量。タモ枠からはみ出した尻尾。誰が見ても過去に見たことがないサイズ。そしてまさに茶グレと言わんばかりのその茶褐色の魚体。その魚をハセぴょんに渡し、すぐにメジャーを出して検量する・・・50センチは優に超えている。58センチもクリヤー!60センチのメモリが見える・・・しかし僅かに足りない・・たった7o。

 
神津島へ通い続けるのは、夢の60センチオーバーをしとめる為、そう言い切るハセぴょんだったが、今回彼の夢はお預けとなった。しかし、このサイズが本当に目の前で出る事実を知ってしまった以上、神津通いは今後とも白熱するであろう・・彼だけではなく私も・・。本日一番の見せ場が終了しあっという間に迎えの時刻になった。大根の先端に乗っていたゴエも、まずまずの型を仕留めている。ゴエの背中側で強風に向かって竿を振り続けたチャビも強烈なバラシの洗礼を受けたがそれなりに楽しめたようだ・・いろんなことを・・笑