それにしても・・・暑い。日差しはそうでもないが・・背の高い磯で風裏なので無風。なんといっても蒸し暑い。海からの照り返しとサウナのような湿度でまさにここは灼熱地獄。売るほど買ってきたスポーツドリンクがものすごい勢いでなくなっていく。いまだ動かない磯の周りの潮だったが、コマセがようやく効きだしたのか、シモリの周りに魚の姿がチラチラ見え出した。その姿はやがてはっきりと確認できるようになり、外道の一個団体がシモリの周りをウロウロしている。しかも結構でかいかも・・・。

そこを狙って見るがなかなか口を使わない・・潮が少し動いてくれれば・・なんて思ってるとうねりで一瞬サラシができた。コマセを中央に入れたら・・さっきの魚がコマセを追った!あれ!?食うかも!

そう思った瞬間、ウキがゆっくりシモって消えた。ちょっとだけ期待して願いを込めて竿を起す!ギュイ〜〜ン!!キタキタキタキタ!!フォ〜!

しっかりと竿を締めこむスピード、足元へ一直線に走る力強い引き。破壊力満点、でも竿を叩いたり、あっちこっちに派手に走り回ったりしない、いわば上品。

あ〜こりゃ〜ババタレじゃないよ!ざんね〜〜ん!( ̄ー ̄)ニヤリッ

そう言いながらすごく慎重になる。結構、型の良い外道と思われる。外道だから別にバラシても良いけど・・取り合えず・・姿だけでも見ないとねぇ〜いやいや・・まいった!絶対とる!!!この外道(めじならしき魚)!!!
結局、この魚は釣ってもしょうがないのでリリースした・・(T-T)って言うかすっぽ抜けてバラシた・・。どうせ!今日はいくら良型を釣っても、あの笑顔で「は〜〜い!外道で〜〜す!リリース!」って言われてリリースですから・・

そう自分自身に言い聞かすもすっぽ抜けは悔しい。ただでさえ暑いのにこのバラシでヒートアップ。そんな私たちを見かねていずみスタイルはいよいよその全貌を明かす。竿を置いて磯の上でなんかガリガリって音がする・・気がついて振り返るとなんと!いずみちゃんはカキ氷を作っていた。なんか結構うれしい!!そんでもって磯でガリガリ食べるカキ氷は天国へ昇天できるほど美味い!!改めて磯の遊び方を知る究極のスタイル「I'style」に共感し感心する。
こっそりと奥のほうで虎視眈々本命?どっちや!?を狙っていたゴエが声を上げた!「きたよ〜〜!!!」豪快に竿をひん曲げて迫力あるやり取りを展開するゴエ!

でも・・・それにしては強引・・・??そう・・後で聞いたのだが足元にでかいサンノジが見えていたらしく食った魚がすぐにサンノジだと気がついていたらしい・・。

魚が本命でないと知るとゴエのやり取りはすさまじい。1_たりとも糸を出さない・・。結果、まさに教本のような大バラシ!!俗にいう絵になるバラシ・・私とは大違い。
その後、いずみちゃんもコンスタントに竿を曲げ、なんとか時間いっぱいまで粘ったものの、結局、このロケの本命魚は出なかった。でも、この時期であるのにオキアミで十分釣りができる。しかもそれなりの魚がヒットして楽しい。中木はすごい魅力的な磯であることは間違いない。また、磯際に乱舞していたかなり大型の魚・・これを見て興奮しない釣り人はいないであろう。

また、ここには確かにモンスターがいそうな気配がプンプンする。ほんの一瞬だけど本来の流れを見せてくれたカツオ島の潮の流れは磯釣り人を興奮の坩堝へいざなう魅惑の匂いが漂っていた。
その後、磯から上がると途中で素潜りを楽しんできた「所長」と合流。プチBBQをしておなかを満たし、その後、帰り道の渋滞を気にして頂き、彼らの伊豆の隠れ家へお邪魔して今日の反省会もどきと釣り談義で大いに盛り上がった。

かなり以前から「めじな研究所」というメジャーサイトを知っていたが、最近になって意気投合しお付き合いをしていただいているのだが、本当に彼らは気さくで面倒見の良いすばらしい釣り人である。夫婦で磯釣りを楽しみ、同じ価値観の中で喜びや楽しみを共有できる関係。釣り人である以前に人生の楽しみ方のお手本になる二人である。

でじゃTVのロケは、思ったよりも自然なロケで、カメラマンからの変な要求もなく、自然のあるがままの釣りを鮮明にカメラに収めていた。つまりこれは・・この番組が、製作者の思惑ややディレクターなどの構成上の要求などの余計な意図が入っていないあるがままの釣り人のスタイルを伝えていることといえる。でじゃTVのキャッチコピーにある「本物の釣り番組がここにある」と言う文句は、まさにこの部分を象徴すると言えよう。

長くつりを続けているベテラン釣り人であれば、作ったものや意図したものは瞬時に見抜くことができる。しかし、この番組にはそのようなまやかしの映像は微塵もない。これは釣り人にとって何度見ても楽しい、本物の釣り番組と賞賛できるものであると言っても過言ではないと感じた。

                                                       2005/08/20 Opa