宿に戻って食事の時に、同じ大明丸にのった方々からありがたい祝福とアドバイスを頂くその後、海央丸の宿である「つばきや」へ。ゴエとウニマサの結果を聞きに行った。ゴエは魚を掛けるもののサイズがあがらず結果ノーキーパー。ウニマサは何とか37aを1枚とって検量へ。ノーキーパーも多数いる中、37aをしとめたウニマサ、さすがは技術力アップに貪欲なだけあってきっちり結果を残した。少し飲んで宿へ戻ろうと1階の柳下さんに挨拶しに行くと・・・


高野さんをはじめとしたメンバーがまだ残って釣り談義の真っ最中。「あ」も「す」もなく参加する羽目に・・・嬉しかったのは海央丸の石田船長が自分のことのように私の暫定トップを喜んでくれたこと・・そして高野さんには明日のアドバイスをもらう。敵に塩を送ると言う言葉があるがどうやら私はその対象ではないらしい・・・笑 

でもとりあえず「まぐれだろうとなんだろうと応援してくれる方々のためにも明日もがんばらなくては・・・」なんて結構神妙になったりする・・「よし!あの高野さんや大塚さん、またそのほかの精鋭たちがこのままで終わるわけがない!普通のことじゃ私に勝ち目はない!しかも明日はあの高野さんも苦労した地方周りの磯・・・勝つための口太狙い!!」実行できるかどうかは抜きにしてこう決めた。

れぞれの思惑とそれぞれの期待を静かな夜が包み込んで、二日目、勝敗の決まる朝があけた。昨日釣果のあった私たちは「地方周り」へ昨日の地方周りの方たちは満を期して「恩馳」に、高野さんは大根へ・・大塚さんたちも恩馳で勝負。

私は「水道の大根」と言うほんとうに地方まわりの地磯のような場所へ・・さすがに昨日とは違うロケーション・・ちょっと不安になる。こんな中でさえ確実に35aを2枚そろえることが私のメイクミラクルを実現させる条件。

昨日とは逆の順番どおり場所を決める。私は最後から2番目にポイントを選ぶ、とりあえず朝一は、ワンドでサラシのある沖向きのポイントへ。口太狙いが昨日の決意だがやっぱり一発良い尾長を取って楽になりたい・・弱気があせりになる。



 

り始めてすでにずいぶん時間がたった・・・メジナは釣れる・・25a〜30a。もう昼になる頃だがいまだキーパーサイズ35aはこの磯では誰一人1枚も上がっていない。最初のポイントも型が上がらないので諦めて裏側を含めた磯の周り全部探ってみた・・でもキーパーは獲れない。

昼のお弁当を持ってきた海央丸の情報では恩馳は絶好調!40a台の後半も数多く上がっているとのこと、おそらくその中には・・・ちょっと諦め気分が私を支配する・・「まぁ〜こんなもんでしょ!」とか「初日がんばったからいいでしょ」とか言い訳も顔を出し始める・・さらに「おい!あんた!まさかあの人たちに勝てると思ってんの??のぼせるなよ!」なんて自分の中にもう一人の自分も顔を出す。

でも・・・ここまできたらやっぱり善戦したい!できれば勝ちたい!いや、そんな大それたことの前に「食い渋って釣れなかったメジナをやっとあげた昨日の苦労がここにいるほとんどの方々が思っているようなマグレと思われたくない!」そのためには、何が何でもキーパーは獲って帰る!そう思いながら自分を奮い立たせる。

 

上がりは2時・・時計は1時を指している。私はまだ1尾のキーパーも獲っていない。最後に入ったポイントで昨日、誓ったことを思い出した・・「そう・・口太狙い」以前、読んだ本に書いてあったこと・・口太メジナ釣りに良くあることで足元などに小さなメジナしかいないときにコマセヲ沖に入れると時折大きな大きな口太メジナがボコンと浮くことがある」なぜかそれを思い出した。

そういえば沖は全然やってなかった〜〜一番大きなウキをつけて食い込みが良いようにウキ止めもはずす。さらにハリスも思い切って落とす「バラシ上等!勝つためにはまずは魚を掛ける!」50メートル先に深く入り込んだサラシの帯びが見える。そこへダイレクトに仕掛けを入れてコマセもその筋に遠投する、量も多めに入れる「小細工してる時間はない」

仕掛けがなじむと穂先に生体反応。反射的にあわせる!重い!!

に着くとまったく同じタイミングで海央丸も入ってきた。私の様子が気になるゴエが野球のブロックサインのように合図を送る。それに答え小さくOKサイン。傍らにいた高野さんが大きな声で「Opaさん!どう!?キーパー獲れた?」見上げた高野さんの顔はまさに勝負師の自信にみなぎった素晴らしい表情。

私にとってはもう勝ち負けはどうでも良い。とりあえずあんな状況の中キーパーが獲れたことで満足。何よりも釣りを始めて以来始めてのプレッシャーの中での釣りでとりあえずキーパーを獲ると言う目標を立て達成できたことがこの2日間の収穫。

検量は自然な成り行きで私が最後になる・・昨日苦渋を飲んだ久保野さんやそのほかの方々はその鬱憤を晴らすようにでっかいメジナを次々に検量へだす。どれもこれも40a後半の良型。

そしてこの大会でも大本命の高野さんが私の前に検量。バッカンを広げるとドサドサってでっかいメジナが・・・「あ〜〜やっぱすげ〜〜やキッチリ昨日の私のサイズを越えてきたよ〜さすがです・・あまりにも強いその戦いぶりに声も出ない」

昨夜、高野さん自身が私にくれた言葉・・・「Opaさん!恩馳があんまり良くないってことはキーパーサイズ35aを2枚確実に取ってくればほぼ間違いなく優勝ですよ!」彼はこういいながら私のその可能性を簡単にかき消すサイズ47.5aを2枚そろえてきた。この時点で高野さんの2日間の合計長寸は「1690a」

私に残された可能性はサイズ39aを2枚検量に持ち込めなければ負け、もちろん35a丁度のキーパーでは3位にも入れない・・やっぱりすごい・・トーナメンターの意地とプライドを思い知る。そして私の検量・・。