水道の大根:13:20分

ようやく私にキーパーが来た、35aぎりぎりのサイズ。とりあえず坊主は逃れた。これで「昨日だけというお騒がせなんちゃってトップと言われないで済むかも・・」ちょっと安堵して「まぁ〜これでいいかぁ〜」って思ったりもした。

でも!まだ時間はある!ここまでがんばったんだから最後の最後までがんばろう!そう言い聞かせ同じところに仕掛けを振り込む、仕掛けが馴染むとシモリ出す・・少し張ってあたりを誘う・・・「ビュ!!」道糸が走った!

とっさに竿を起し合わせる!乗った!!

今までにない重量感、そして力強い締め込み・・青物!?一瞬そう思う。こいつが尾長だったら・・・もし飲まれていたら・・・ハリスは2号・・弱気ばかりが顔をもたげるが首を振ってかき消す。慎重に慎重に差を詰めてゆっくり焦らずにって言い聞かせながらやり取り。

ウキが見えてきたもう一息!最後まで慎重にゆっくりと浮かせる。見えた!「メジナだ!」やっとの思いでタモに納めたのは40aを少し超える口太メジナ。本当に来た!思った以上に想像とイメージが合致した瞬間。時計を見る13:30分・・・もう一枚キーパーはある!よっし!これで2枚検量だ!

もう一枚!!もっと大きい奴!もう一枚のキーパーは35aやっとのサイズだ!こんな魚じゃ・・・・勝てない!!!同じ場所に振り込む仕掛けが馴染むと先ほどと同じように道糸が走る!あわせる!乗った!!!

時間はあるゆっくり確実にこれを獲れば良い!そして祈る!頼む!糸の先に食いついてサオを締めこむこの魚がメジナであってくれ!時間を掛けて寄せた魚はメジナだった。完全に屈服して腹を見せて降伏している。タモを伸ばす手が震えた・・恥ずかしい話だけど「絶対にバラシたくないって思ったら硬直した・・・。

カナリギクシャクしたが何とかタモに収まった・・そのメジナは39aの口太めじな。そう、私に25mmの歓喜を与えてくれた貴重な口太めじな。

勝が決まった瞬間、高野さんが手を差し伸べて握手をして健闘を称えてくれた。彼を良く知っているがさすがに数々のトーナメントを制したことのある人だからこそ私の喜びを分かってくれているようで気持ちの良い表情でおめでとうといってくれた。

彼らトップトーナメンターから見ればこの大会の比重はお気軽なものかも知れないが私たちのような釣り人にとってはかなり重圧になる大会である。


にしてみればこの優勝はかなりラッキーが重なった偶然であったこともあるが、ただ一つ言えるのは、この喜びを与えてくれた要因は・・ありがちだが「諦めなかったこと」

結果的にそれが「 25mmの歓喜」を与えてくれたと思っている。・・・・15分前に私は2枚のキーパーを持っていた・・・・あそこで満足していたらこの喜びは悔しさに変わっていた、いや・・・悔しさどころか「こんなもんでしょ!」って変な満足に変わっていて私に何も与えてくれなかったかもしれない。

でも最後の1投までサイズアップを諦めなかったのが、今のこの教訓とあの39aとであわせてくれたと思っている。

結果は2位が高野さん(合計長寸1695mm)、前日、ブッチギリとも言われた私の合計寸910mmであったが、結局、最終的に私が1710mmで僅か25mmまで追い詰められた・・・そして3位が神津島の梅田さん。わがBIGONEはウニマサが6位と大健闘。ゴエは2日目に40アップをそろえたが初日の未検量がひびき14位となった。これを見ても分かるようにこの大会を左右したのは地磯周りの釣果と初日の釣果であった。

二日目は一変した恩馳であったが、なんと1日で合計長寸1000ミリを超えるサイズも出たが初日の検量がなくては上位に食い込むのがいっぱい・・・いかに確実にキーパーを獲れるかどうかと言うことが順位を大きく左右した。結局、2日間で4枚の検量を持ち込んだのは僅か4名だったと言う・・・。

昨年から参加したこの神津島での大会。この大会が私に与えてくれたものは、競技という釣りをする方々の釣りに対する真剣な取り組みを教えてくれたことと分かっていたけど改めてこんなことで経験できた「諦めない」と言う強い気持ち。

少し競技と言う釣りの奥深さと楽しさを知り、たくさんありがたいお言葉を頂いたトップトーナメンターの皆さんに感謝をするとともに応援してくれた仲間や自分のことのように喜んで切れたクラブのメンバーに感謝を申し上げたい。