浜ちゃんとマッチアップは久々だったが、朝一番のケンミを攻める繊細な仕掛けと潮読みは以前の浜ちゃんに比べると格段の進化だった。正直、朝一番の際では浜ちゃんの仕掛けには魚は食うが私の仕掛けには見向きもしなかった。

同じ朝一で、私も流れの中で良型と思える強烈な引きに遭遇したが【ポイント図】の浜ちゃんの前のシモリでプッツン。場所を移動する前に魚に先手を取られたのが原因。この場所は魚を掛けたらいち早く【図】の浜ちゃんの前に出てやり取りをしなければ魚を取れる確率はかなり下がる。

潮は行っているが流れの中は小型が多く、いち早くそれを見切った浜ちゃん。あえてケンミ気味になっている足元を狙って40アップを3枚立て続けに仕留めた。

朝一番の流れの中の仕掛けから、少し重めで足元を探る仕掛けへすぐに変更し、結果を導き出した浜ちゃん、さすがにトーナメントを目指し、達人達とまけずに竿を出しているだけのことはある。

後の釣り談義で彼はこのケンミの中でウキであたりを取っていたと言っていたが仕掛けを沈め気味にしてウキであたりを取るという集中力には驚きを覚えた。

沈め気味のウキの僅かな動きであたりを取るのは並みの洞察力では不可能である。いやらしい釣りを覚えた浜ちゃん・・・サンペイちゃんに似てるけどキャラに合わない繊細な釣りをする。
 

あたりが遠のき・・最初の場所をハセぴょんと私に懺悔で譲ってくれた浜ちゃん。いい場所を譲ってもらった私とハセぴょん、ハセぴょんは以前にここでよい釣りを何度も経験している、潮の中で沖目を徹底的に攻める。場所を変わって1投目でいきなりHIT!40a弱のメジナをかける!さすがは神津の主、あたりが遠のいたように見えたこのポイントがハセぴょんのこの1発で活気を取り戻す。

私は朝一番の浜ちゃんの仕掛けを参考に浜ちゃんの狙っていたタナよりも深いところでさらに際へ仕掛けを入れるため積極的に潜行する仕掛けへ変更。足元は見た目よりも水深があり、ピンスポットだが結構深い場所を攻めることができる。多少ケンミ気味だがその中心部をはずすと潜る潮がある。

その潮に乗せて潜らしてある程度のタナで仕掛けを張って待っていると【コツン】とか【ココッ】とか道糸に僅かな生体反応がでる、それにあわせてみると魚が乗る・・・この釣り方で【尾長48a】を頭に数枚の40aアップを仕留めることができた。

 

ハセぴょんもコンスタントに沖目でメジナをヒットさせる。何枚かのバラシもあったが潮とまり直前にヒットさせた魚はかなり大型だった・・・強烈な糸走りと共にいきなり竿をひん曲げてあっという間にハリスを飛ばした魚。やはり大型はハセぴょんの言うようにかなり沖目の根についているようである。さて、もう一人の同伴者マースケはどうだったのか?


彼は大根の腹側につり座を取っていた・・・丹念にサラシの際を狙っている。浜ちゃんが3枚目のメジナをしとめた頃、彼にも強烈な魚がヒットした。制覇の2号を4番くらいから簡単に曲げる魚。強烈な締め込みを一生懸命我慢するがハリス切れ。ハリスを飲まれていたようだ。やっぱりハリスを飲まれていると尾長はバラス。分かっているけど今回は私も改めてこれを痛感する。

この日、神津へ通いだして始めての経験をした。1日にバラシ5回。過去にバラシた経験自体も少ないのに(大型を掛けていない:笑)最初は先手を取られて根ズレでバラシ・・これは油断していたと言うのが正しい・・明らかに集中力の掛けていた私の問題。

その後4回はすべてタモ入れ目前、ようは魚を浮かせて魚体も確認できてからの出来事。すべてハリス呑まれでのバラシ。今回は48aが最大だがバラシたのはこれより一回り小さな45aサイズばかり。

飲まれるからバラス!そう思いハリも何度も変更しハリスの長さも調整、もちろんタナも上げ気味で掛けているのだがコツンと言うあたりで思い切った早あわせでも飲まれている。

飲まれていても誤魔化して寄せる、なるべくハリスに負担が掛からないようにブレーキを駆使して浮かせる。最後の突っ込みもレバーでいなす・・・ブチン。

そのパターンで2度ばらした・・・浮かせるまでは上手く誤魔化してできるので、最後は強引でも竿でためてすばやく浮かせてタモに納めようとする・・・しかし竿が45aの魚に対しては強すぎる・・強烈に反発する感じでハリスが切れる。

こうなると「浜ちゃんやハセぴょんに聞いてみる」「糸出しすぎ」「竿振りすぎ」色々言われやってみるがそれでも最後の突っ込みでバラス・・・その数5回・・さすがにめげた・・・。
 
途中でマースケと場所を交代したがマースケも同じ場所で同じようにバラシ。やっぱり飲まれていること自体が尾長メジナ釣りにとっては致命傷であると痛感する。このところすっかりご無沙汰であった神津釣行。少し馴れてきてナメていた感もある尾長釣り。40a後半くらいなら・・・・簡単に取れると思い込んでいた神津の釣り。朝一番で早い時間で際の攻め方を見出せなかった仕掛けの考え方・・・また状況のとらえ方・・・これが浜ちゃんの世界観である釣りであったら、時間の制限で私は浜ちゃんに完敗であったであろう・・・・。

もちろん・・・釣りは勝負事ではない・・・楽しむ趣味である。でもやっぱり釣れないと面白くない。しかもある程度上手な釣りができるメンバーと一緒にできるときはやっぱり仲間よりも多く!たくさん釣りたい!これもまた悲しい釣り人の性である。また、ある程度魚が釣れる様になればなるほどたくさん〜大きな魚を釣りたいと思うのは技術の向上とあいまって必然的に誰もが欲する気持ちであることは間違いない。

明確な技術力の差が出る以上、釣りはやっぱりただの趣味ではない、スポーツでもあり、ある意味では武道的でもあり、明確にコンペテーションが確立される。ようは結果の差が出ると言うことだ。【海で竿を出せるだけで楽しい!】ここから始まり【魚が釣れて嬉しい!】へ移行し、【魚がたくさん釣れて嬉しい!】に行き着き、たくさん釣るためには、必ず釣るためには技術が必要と気がついたときから磯釣りには新しい楽しみ方とさらに喜ばしてくれる楽しさがある。

今回は、そんな意味で非常に悔しい思いもしたし悩んだ。さらに色々なアドバイスももらえたし何よりも馴れてきて多少有頂天になっていた私の釣りに後列な且つを入れられた釣りでもあったような気がする。今まで知らなかった浜ちゃんの釣り・・・彼もまた厳しい競技の世界を目指す心構えはできているようだ・・・確実に進歩している。良い意味で非常刺激になった良い釣りだったように思える・・・。

仲間の釣果には惜しみない拍手と喝采を!この気持ちに今も変わりも無く、私たちの釣りの原点であるが、時にはその影で悔しい思いをするのも技術向上と言う面においては絶対に必要なこと・・・バラシで浜ちゃんに言われた一言。
【バラスならかけるなよ〜!】この言葉は私にとって絶対忘れない一言であり・・悔しい思いの中でさらに上手くなりたいと言う気持ちに久々になれた言葉でもある・・・ちょっと表現の仕方の不器用さでとかく敵をつくりやすい浜ちゃんであるが・・彼の人柄はサンペイちゃんなみにいい奴・・。今回はもう一度上手になりたいと言う気持ちに火をつけてくれたという意味でも浜ちゃんの戦略にまんまとはまった釣りであった・・・・戦略家の浜ちゃんに・・・感謝。