半ば諦めて「あ〜〜今日は何しに来たんだろう〜」なんて思いながらガスで煙る恩馳を眺めていたら、遠くから海央丸の軽快な650馬力エンジンサウンドが聞こえてきた。あっという間に目の前に姿をあらわした海央丸のスピーカーから石田船長の声が・・

「だいぶ潮も下げてきたのでもう一回恩馳に行ってみましょうかぁ〜!」

涙がちょちょぎれた・・・ 「は〜〜い!」と優等生のような返事でそそくさと荷物をまとめ船は180度方向転換!一路まっすぐに恩馳を目指す!相変わらず三角波が立っていてうねりは高い・・・でも!!長ン根の一部分だけは何とかなりそう!固唾を飲んで船長の判断を聞く・・「ウネリが高いけど〜〜!何とかなるでしょう!!気をつけてやれば大丈夫です!」 多少うねりはあったがせっかくこんな天気で来たのだから・・・と言う船長の釣り人ならではの思いやりと優しさを多いに感じ取れた。まさにファイナルスピリットを感じた瞬間だった。
 
こうして念願の恩馳へ出ることができた私たち。「さぁ〜こっからだよ!!」誰ともなくこう叫んで皆が同じくそう思いそれぞれの仕掛けで長ン根を攻める。

残された時間は賞味4時間、夕方に前線がまた通過するので海が悪くなるとの事であがりは2時と少々早上がり、状況は悪くともここは今年数々の大釣りを実現している名礁「長ン根」

手返し重視で攻めればそれなりの釣果は残せる!
 
磯順の一番はYoshiy!迷わずデベソ(注の左角をチョイス!さすがに抜け目がないポイント選択。そこは先日、MFGの塩田さんが見事な60cmアップを仕留めているポイント。次が浜ちゃん、数釣りが狙えるポイント長ン根尻尾を狙って長ン根の奥へポイントを選ぶ。ゴエはYoshiyと同じデベソへ・・・そして私は浜ちゃんのお隣にお邪魔した。

潮が通す先端部分は「巨グレ会」の3名の釣り人へ譲った。そしてようやく釣りがスタート。

もやもや・・・・が残っていた私のもやもやは・・・このところ続いている「バラシ」癖のもやもや。大根で5連続で経験した「バラシ」屈辱的なその癖に本気で悩んだ。そして私なりに感じていることがあってどうしてもそれを試したかった。

そう言う意味でチョイスしたタックルは「VIPタイプU」道糸4号にハリス5号。あえて竿はタイプVではなく1ランク弱い竿。最初に仕掛けを作り終えた私が仕掛けを入れると一投目からいきなりヒット!

のっけから結構な引きを見せるなかなかの良型・・・浮かせるまではいつもどおり・・・しかし浮かせてからトラウマとも言える「バラシ」が脳裏をよぎる・・・でも今日は始めっから決めている!このやり方でやってみる!
 
迷いを吹っ切るためにチョイスした方法を信じる。これがびっくりするほどイメージに合致した。

いつもの半分の時間で思いのほか簡単にあがった魚はいきなりの50aの良型尾長メジナ。

しかし、その1尾以降が続かない・・・しばらくやってもあたりがない。少し迷いが解けたので調子に乗ってまたまた自分なりの得意な方法を試す・・・これがまたイメージと合致。

上手く状況にもはまって、その後はほとんど入れ食い。
 

結果的に小さなモノも含めるとかなりの数のメジナを上げることができた。40a以上のものをすべてキープし最大は51a、50aを超えるメジナも3枚ほど混ざる神津の底力を堪能できる釣果を楽しめた。

浜ちゃんは私と並んで竿を出した・・・今日は大物狙いの浜ちゃん。私の釣果なんか気に留める事もなくひたすら大物を狙って黙々と攻める・・しかし景気良く脇で彼の集中力を分散させるような邪魔者の私に痺れを切らせ仕掛けを変更。

その後はキッチリと48aくらいの大型を仕留め40aオーバーもしっかり数枚キープ。対応力の高さはピカイチのセンスを見せ付けた。

元祖大物狙いと言えば、会長ことゴエ。デベソでひたすら足元の大物を狙うが潮加減が悪くイマイチ釣果を伸ばせない。本来ならそこで粘り倒れ・・・と言うケースだが切り替えが見事。向かい風のあて潮の場所へあえて移動。その条件を利用し機を攻め見事47aの尾長と40アップを数枚キープ。執念で結果を残す。