神津島で豪快な大会をやろう!関東メジナ研究会の柳下さんがこの大会を主宰したのは奇しくも柳下さんと私が知り合った年であった。なぜ?神津島の大会にこだわるのか・・・・・中々、その主旨は伝わりずらい・・・しかしそこには明確な意図があり、人一倍離島にこだわった氏だからこその意味を持っていると思っていた。

2007年神津島ファイナルスピリットカップ(以降FSCと略します)・・・そう今年の大会はこの大会を立ち上げた関東メジナ研究会と柳下光康さんの思い入れが参加者にはっきりと伝わった大会であったのではないだろうか・・・。
 
 
週末になると低気圧が発生し海が悪くなる・・・釣り人も渡船業者もお手上げのパターンがこのところ続いている2007年の巨めじな釣りベストシーズン。2007年のFSCも例外なくこの釣り人泣かせの「パターン」にはまった大会となった。5月12日の土曜日は良い凪と言う予報だが翌日曜日は南西風が強くなり乗れる磯が限定される恐れがあるという・・・・この大会に毎年集まるメンバーであればそれがどういうことかはすでに承知であり、初日の釣果が競技での結果を大きく左右することは想定できていた。

そんなそれぞれの思惑や戦略などが交差しながら恒例の下田港での磯割りくじが引かれる・・この大会においてはまずは栄冠への第一歩・・・そう最初のハードルがこの磯割りくじである。この大会のルールは、初日の磯上がりは、くじ番号の若い順からとなり、逆に2日目はくじ番号の末尾からの渡船となるのである・・・磯選びでの公平を規すためのルールである。

 

 
この最初のハードルの結果・・・おぱとウニマサ、Yoshiyがクラブでは同じ磯(恩馳群島大根)にあがることに、浜ちゃんはお向かいの長ン根に降りる。そして海春は沖のエボシと言う磯に、最後にくじ番が最後の方だったナオさんが本島周りの二七に降りた。幸運にも磯割の最後に引っかかって大根に降りることができた私だが磯でのポイント選びは最後になる・・。恩馳に降りたものの手放しで喜べる順番ではない・・・・なぜならば大根の状況はけっして良くない。そう・・・低気圧の接近があるにもかかわらず凪倒れている・・・潮はまったくと言って良いほど動かない。

最終的に大根の磯には我々3名のほかに、がまかつの中○さん、シマノの高○さん、釣友会の土○さん、仙台の福○さんの7名が降りた。トップトーナメンターである高○さんとYoshiyが並んで竿を出すことになる・・しかし、トップトーナメンターの釣りにとかくペースを迷わされそうな状況下でありながらもYoshiyはここで素晴らしい自分の釣りを展開し47a:46aの2枚のキーパーを見事に仕留める。

さて、そのYoshiyの釣りとは・・・??一見、目の前にいかにも釣れそうなサラシが出ているが何度やってもそこでは小型しか食ってこない。そうそうにそこに見切りをつけ、いつぞやの自分自身の釣りにリベンジを始める・・・徹底した際狙い・・仕掛けのハリをコントロールしコツンのあたりだけにその神経をすべて研ぎ澄まし集中する。磯際を沈めながら張った仕掛けに僅かな反応・・・その魚が足元にいるという証を感じた刹那、鋭く竿を跳ね上げる!自分自身へのリベンジを遂げた瞬間である。
 
 
大根での磯割りの順番が最後であった私は、大根の尻尾と呼ばれる場所へ入った。ここは以前に何度が挑戦した場所、このポイントの狙うポイントはただ一つ・・・・際。潮が利いていれば超有望ポイントにもなる場所だが、潮が利かない場合は、根魚の穴釣りのように足元の溝の中に落とし込んでシブイあたりをとる釣りになる。

足元にコマセを入れると魚が見え隠れする・・・しかしその魚は積極的に餌を追う魚ではない・・・本能的に餌にゆらゆらと姿を見せるが捕食活動を行っていない・・・つまり食わない・・。しかしサラシなどができて一瞬、足元の鏡のような海に動きがあると僅かに口を使う、これを狙ってかける!チャンスは少ない・・・かけた魚は絶対にバラスわけには行かない!

見える魚にたいしてウキ下を極端に短く浅くする・・・・あたりが渋いので仕掛けの張りがないとあたりが出ない・・しかしウキ下が浅いので張りを作るとウキが浮き上がってしまう・・・ウキ下が短い分だけ早くシモるように設定し際にこすり付けてまっていると・・道糸に僅かな生体反応、反射的にあわせる!!爆発したような強烈な衝撃と加速する締め込みが同時に起こる。

足元のえぐれに向かって一気に逃げようとする魚・・・絶対に糸は出せない・・・一瞬でも気弱な自分が姿を見せたら魚はそれを見透かしさらにエグレの深場へ引きずり込む・・・・・磯際の攻防は心の強さが肝心・・・・なんとか46aと43aのメジナを同じ場所で仕留めた。