季節感のなくなったこの国・・・・

子供の頃の記憶が幻でなければ、秋になると木々は鮮やかな色をまとい、紅葉が美しく映え、木々の果実は熟れて自然の恵みを口にすることで秋の深さを知った。釣りを嗜む者にとっては、秋とは秋特有の「魚の種類」や「活性」で、愛竿の穂先に感覚的に感じるものであったように記憶している。

磯を騒がすナブラ、そして秋の風物詩、青物の乱舞、黒鯛などの人気者ものも厳しい夏を乗り越え、寒さを凌ぐ体の脂肪を手に入れるため「オチ」と呼ばれる荒食いを見せたものだ。

いつの頃からだろうか・・・
秋が姿を消し、夏の終わりは長く、気がつくと身の回りには、いきなり冬が訪れる時代になったのは・・・

海の中といえば・・・いつまでも高水温が続き、完全な冬場になるまで水温は低下しない、いやむしろ魚達の輪廻転生から言えば、水温は一年中高く、すでにオチと言う捕食活動は生態系の本能活動に必要のないモノになった。

それでも、磯人は秋のオチを信じて磯を目指す、魚達の生態系にあわせるように夏場に体を休め、すっかり消え去った秋を釣竿の穂先に探そうとするのだ。

シーズンオフを夏場に取る磯釣りファンは多い、夏場でさえ竿は振ることもあるがやはり本格的な磯釣りと呼べる釣りをするのは秋本番と言える季節になってからだろう。
いつまでも海水温が下がらないことに違和感を感じなくなった2007年の秋とはいえない季節、自らの封印を解くように磯へ向かったのはご存知BIGONEの面々。

11月23日にファーストアタックを5名で実施、場所は御神根の人気の磯、西ノ島。

かつてこの磯を研究しつくしたジョーさん、そして初挑戦のウニマサ、イッシー、テツ、ケンケンの5名が隠し砦と呼ばれた磯の陥落を目論む。
セカンドアタックを行う傭兵部隊は、リベンジと叫んでいたウニマサ、てっちゃん、紅一点、QUEちゃん、そしてこの磯には3年ぶりに立つ、おぱの4名が、中の島へ降り立つ。

ジョーさん同様、数年前にこの磯に魅せられ、その性格上、人一倍入れ込むおぱにとってもかって知ったる場所。数年ぶりに訪れた御神根は変わらぬ表情で出迎えてくれた。

ファーストアタック隊からの報告によれば、西ノ島は相変わらずフグの猛攻、古いハリを処分するにはもってこいだったと聞いた。そう、この磯の餌取りは毎回毎回ハリを奪い取っていく曲者・・・ショウサイフグである。

しかもここのショウサイフグは型が良い、ショウサイフグを狙ってくる釣り人にはまさに宝の山とも言えるような良い型のショウサイフグが竿を絞り込む。しかしメジナ釣りや黒鯛釣りを目的に来るつり人にとっては・・・苦笑いを連発させる最強、最悪の餌取りである。