いつの間にか、照りだしたお天道様の強い日差しに顔が焼ける痛みを感じて目が覚めた。

岩を割る波の音・・・遠くに連なる潮騒の調べ・・・いつもいつもこの至高のひと時は贅沢な昼寝を提供してくれる。

1時間ほど寝ただろうか・・・目が覚めて高台からS氏を見下ろすと・・・まだ熱中ど真ん中。
ボイルでポツポツと続くあたりを拾う釣りがよほどお気に召したようだ。

海を見る・・・変化は・・・???

???!。

潮が動いている!明らかに先ほどとは違う類の潮が勢い良く右から左に流れ、左の平島との水道はさながら神津島の長ん根の尻尾のような様相。

あわてて飛び起きた。

残り1時間、この潮を待っていた。。。

 
 

先ほどのポイントへ戻りS氏に状況を聞く、
「だいぶ追加したでぇ〜〜尾長のそこそこの型も出たよ〜!」

ほんとに!!??やったねぇ〜〜〜!

そう言うS氏の言葉は、私には届いていない・・・頭の中にあるものは・・・あの魚影。

「こんだけ潮が動いたらそろそろ出るんじゃない!??足元の奴」
「でるかもね〜!狙ってみたら!?」

迷わずコマセを際に入れてみる・・・いきなり出た!!!!でかい!!!

その足元の奴らは、あざけ笑うように背びれ、むなびれ、尾びれを見せながら水面まで上がってヒラを打つ。
イスズミ??????・・・・・・
イ・ス・・・・ズ・・・・?????

いや!違う!!!!紛れもなくその姿は、いつも磯で狙い続けているあの姿!!興奮して思わずS氏を呼ぶ!
Sちゃん!これ!ババじゃないよ!!!見て!!!見てよ!

コマセを入れて確認してもらう・・・S氏が息を呑む・・・絶句。

でかい・・・・・水面まで近いこの磯からの目測でも黙って40cm台の後半はある・・・いや・・大げさなようだが
50センチを優に超えるサイズも見えている・・・。尾長・口太・・入り混じって区別が付かない・・・
まさに・・・混沌とした様・・・・離島の風景が半島の私の足元で繰り広げられている・・・これまさにカオス。

 
 
あうんの呼吸・・・とでも言おうか、潮の向き、足元のオーバーハング・・魚のサイズ・・・これらを考えると二人で並んで獲れる相手ではない・・・右でかけて左に持ち出してそこで勝負!!!細かく説明するまでもなくルールが決まる。

そのやり取りのシュミレーションを話し合いながら・・2人同時にハリスを半分に切っていた。

餌取より早く浮かせて最初に食わせる!その作戦でハリスは矢引き、コマセと仕掛けを同時に磯際のピンポイントへ打ち込む、際から1メートルも離れたら奴らはまるで興味を示さない。。

このサイズが食ってきたら・・・

久々に仕掛けを入れるのに緊張する・・・食え!食え!でも・・食ったら!??食ったらどうしよ〜〜〜・・・・


食っちゃったぁ〜〜〜!!!!!!!!!

イキナリ私のウキが音速の速さで消しこんだ!