一瞬の出来事だった・・・足元にできた遠くのうねりの影響ででた動き・・それが仮想潮目を作っていた。うねりの影響を受けた表層の潮が足元へぶつける・・ぶつかった動きは反動で沖へ返す・・・次のウネリの影響波がその反動とぶつかりあたかも払い出す潮のような入れ込む潮目もどきを作っていた。

右沖に見えるナバタケでは、この動きはただのウネリによる表層の流れ・・・仕掛けが沖から湾の奥へ流れるだけで大きな変化はないようだ・・竿が曲がる様子は見えない・・。

あれれ???ほんとにチャンスかも!??なんとなく何の根拠もなくそう思う。

キーパーをバッカンに放り込み立て続けに仕掛けを振り込む・・さっきの潮目もどきは先ほどより遠くに離れている。
竿を振りかぶり遠投・・・うまく「もどき」に入った・・・仕掛けが入り込まない・・。

夢中で仕掛けを回収し、一番小さなガン玉を追加、もう一度そこへ・・半ば強制的に仕掛けを沈める。

ブンっ!!またきた!!!先ほどではないが同じような走り・・・30センチ程度の尾長を追加。とりあえずリミット解除。

その後は、同じようなウネリが出るがうまい具合に「もどき」ができない・・。また沈黙の時間が続く。

 
 

時刻は10:30、海央丸が巡回にやってきた・・。

どう!???釣れてる???

その問いかけに小さな丸を作って苦笑い・・・すると・・「磯変わる???あっちいけるよ〜!」

・・・・あっち??・・・あっち!??・・・

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

そう、海央の言うあっちとは紛れもない「恩馳群島」のこと、いつの間にか収まった西風、どうりで・・沈黙が続くはず。

同伴の○○さんに聞くと・・私は磯替わりします!とすでに仕掛けを片付け始めていた。
再度、目の前にやってきた海央丸には、浜ちゃんとマースケ、そしてフミさん、柳下さんなどが乗っている。

行かないの???

そう言う海央に決断を迫られる・・・判断した答えは・・・「NO!」

いいです・・私はここで粘ります・・・(;^_^A

おぱの真空管並みのCPUがたたき出した計算はこうだ・・。

■状況分析

・時刻は10:30分 これから恩馳に移動してやれる残り時間は約3時間強。
・このところの恩馳は、朝だけが潮が通し、昼頃にはとまる・・そして運がよければ磯上がり間際に動く。
・私はキーパーをすでに2枚持っている。
・今日、恩馳に磯替えした人は、明日は恩馳では釣りができなくなる可能性が高い(他の人が優先)

■状況から考察する対策と傾向

・恩馳はイスズミだらけという前情報、めじなが食うとしたら潮の中、潮が万が一なければ玉砕の可能性あり。
・残り3時間でキーパーを2枚釣ってもキーパーの追加にはならない、サイズが伸びるが枚数は増えない

■総合分析の上の決断

明日、恩馳でできることにかけて、アサイチの潮を狙う、今日は、ここでもう一枚のキーパーのサイズを
あげることが優先(30aのキーパーをなんとかサイズアップする) この磯は、磯際で粘れば1枚くらい出る!
だから今日は、この条件の中で最良の結果を出して明日へつなぐ・・・   こんな感じ。

 
 

初日の検量が始まった・・・あいにくの天候で乗れる磯が限定されたためやはり思いのほか魚が出ていない・・・。

私はあの後、足が攣ったり・・・飽きちゃったりして・・・ウトウトなんかもあったりなんかしながら・・・磯際一本狙いで
なんとかもう一枚のキーパーのサイズアップに成功。40.5cmと35.5cmの2枚を検量へ持ち込めた。少し安堵・・・

も・・・・つかの間。

恩馳に磯替えした面々の検量に唖然とする・・・

マースケが50.5cmの口太と42.5cmの尾長を持ち込み堂々大台90cm超えの暫定1位・・・まさにぶっちぎりの釣果。
そして初日暫定2位は、浜ちゃん!!同じく口太の46.5cmと34cmをい持込み80.5cmでぶっちぎり気味の2位に・・・。3位が長野、名釣会の高○さんで78.5p。そして私が76cm丁度で暫定4位。その後ろには、大明丸から、YOU・SHIの山本さんなどもほとんど差がなくエントリしていた。

すくなくとも私にビハインドなどまったくない・・・汗

 
 
恩馳へ磯替えを選択しなかった私・・・・まよわず恩馳へ移動した上位2名・・・。
いんちきCPUの分析は・・・裏目に出たか???自分の判断が少しだけ揺らいだ瞬間だった。

マースケとの差は、現状で9センチ・・・明日、マースケが私と同様のサイズをあげてきた場合・・私は合計99cm以上の釣果が必要となる・・・。仮に恩馳に行けたとしても50cmを2枚揃えることになる・・・物理的に可能性は低い。
浜ちゃんとの差は・・4.5cm・・・明日、浜ちゃんが私と同じ釣果を揃えた場合・・・合計85cmの釣果が必要となる・・つまり
45cm以上のサイズを2枚揃えることが条件となる・・・。

本来の神津島の釣りであれば・・・きわめて平均的なサイズを2枚釣ればよいのだが・・・恩馳も口太が食うと言うくらいだから状況は悪いと予想される・・・浜ちゃんの話では

潮はまったく動かず・・・長ん根の先端部分はイスズミだらけ・・・苦し紛れに尻尾へ移動し・・根回りで何とか食わせた
クチブトメジナだったそうだ・・・。

現状を冷静に見つめると・・・かなり万事休す的な状況・・・。

でも!!暫定1位・2位がまさかのBIGONEメンバー・・・B-1GPでの熾烈な戦いを思い出すと・・負けられない・・否、
負けたくない・・・特にマースケには、この磯釣りという世界へ引きずり込んだ張本人としても、簡単には勝たせない。

今までのこの大会では芽生えたことのない気持ちがあふれ出した・・・。

絶対に負けたくない・・・つまりあきらめない!YES !! I CAN !! オバマの言葉をなんとなく口ずさんでいた。

昨年のGPでも初日夢の60cm超えの超大物をしとめ合計1000mm超えのぶっちぎりトップが2日目に釣果を上げられず沈んだという経緯がある・・・何が起こるかわからない。

明日は明日の最良の釣りをするだけ・・・

こんな風に気合を入れたにもかかわらず・・・話に盛り上がって海央丸の宿、つばきやでは最後まで島焼酎を飲み・・傍らで明日に備え早々に眠りについた浜ちゃんとフミさんを横目に大酔っ払い・・・・深夜1時をさす時計を見て・・大きな後悔と反省をしながら眠りについた・・・。