ある人に言われた・・・今の釣具メーカーで竿屋ってよべるのは・・・・どこだろう?釣り人のあいだでは比較的良く会話に出ることではなかろうか?

生粋の竿屋と呼べるメーカーで多くの釣り人はG社を思い浮かべるかもしれないが、もともとG社は竿メーカーではないと聞いている。

そう考えると創設当初から竿だけを作り続けてきたと言うメーカーは・・・ダイコーがあげられるのは自然な流れではないだろうか?

今回は、「竿やの竿」というコンセプトのもと、頑なに竿だけを55年間にわたり作り続けてきたメーカーの積み重ねたノウハウと職人気質あふれるこだわりの磯竿を調査する。

 
■全身、達人仕様。鍛え抜き、磨き上げた総合性能。
 
徹底的に総合性能を磨き上げた、達人仕様の上物竿です。非常に繊細なカーボンシートを理想状態で低温保存し、品質を徹底管理。さらに、高度な製竿技術でパワフルかつ細身という要求を高次元でクリアしました。卓越した操作性と全体に張りを持たせた先調子で安定した竿さばきが可能に。攻めのやりとりのために、引きをダイレクトに伝えながらも胴がしっかり曲がる設計だから安心して竿を煽れます。手に入れたものはトータルバランス。狙った獲物をハイテクニックで手にするために、さらなる理想をかかげ自らを磨き続けるグレマスターたちへ贈ります。

号数
 
全長
自重
適合ハリス
穂先・元径
標準小売価格
         
 
1号
 
5.3
185
1.0〜2.5
0.75/23.5
\92.000
1.25号
 
5.3
190
1.2〜2.5
0.75/23.5
\94.000
1.5号
 
5.3
195
1.5〜3.0
0.85/23.5
\96.000
1.75号
 
5.3
202
1.7〜4.0
0.85/23.5
\98.000
2.0号
 
5.3
210
2.0〜5.0
1.15/23.5
\100.000
         
 
 
 

Super Royal Limited 磯のこだわりは総合性能。ずばりそのうたい文句は「達人仕様」と言う、下手をすれば使い手を選ぶようなキャッチフレーズ。

しかし、そのこだわりは、竿つくりのノウハウやデザイン、などの総合性能、また素材選びも一切妥協なく徹底的にこだわっていると言う。厳選されたカーボン素材を低温保存し惜しみなく使用・・・・釣り人なら誰でも気になる文面である。

素材へのこだわりと言う点は、この竿を手にし、リールシートの上部の部分のむき出しのカーボン素材の繊維を見るだけで、その心意気と誇りを明確に感じることが出来る。

まさに達人仕様。また、この竿には無駄な飾り付けが一切ない。

同じダイコーの竿と比較しても「フラッグシップ」であるこの竿がもっともシンプルな気がするほど贅肉がそぎ落とされている竿である。

いわゆる玄人好みの派手さを抑えた渋いデザインである。シンプルなリールシートはいまどきの竿と比較すると一見、頼りなく見えるがしっかりリールをホールドしてがたつき感は一切ない。またこのシンプルさゆえ竿を手にしたときの持ち重り感のなさは特筆すべき感覚を与えてくれる。

実際にこの竿で魚を釣ってみる。
まずは竿を伸ばしたときの感覚・・・全体的に細身に作られていることもあってシャッキっとしたイメージを覚える竿です。

特に感じられるのその芯の通ったような剛性感で、素材にこだわったと言うメーカーの意図を大いに感じるところです。

振込みは、多少「先調子」な感じがある竿なので遠投する際には、「仕掛けの重さ」をしっかり意識して「穂先」に上手にのせるような感覚が必要になる。しかし慣れてしまえば何の問題もない。

また振り込んだあとの穂先のブレも少なくほんとうにシャッキッとした感覚を満喫できる。小気味の良い竿です。


この写真は南房総白浜 トンガリで40a前後のサンノジとめじなをかけたときの写真です。竿はSuper Royal Rimited 磯の1.5号5.3mです。

写真(クリックで大きな写真)で分かるようにこの竿は、やはり魚をかけたときにおいても先調子である。しかし、魚のサイズやパワーによってスムーズに胴まで曲がる柔軟性はまさに総合力を極めたと言うだけあって、非常に懐は深い竿です。

特筆できるのは、魚をかけて魚の動きにあわせて竿を左右に振るような場合の胴の部分から2番〜3番のブレの少なさ。多少強引に竿を振ってもダワンダワンする感覚はまるでない。また基本的に先調子の味付けではあるが胴の柔軟性はすこぶる良く、いざ魚が竿を締めこんだ時の胴の追従性は素晴らしい。

 
 

ダイコーの竿には、ダイワやシマノの竿のような華やかさはない。だが華やかさがないことが逆に質実剛健なイメージを与えてくれる。

飾り気はないが竿本来の性能に関しては間違いなくトップレベルの竿といえ、釣り人の求める要求に確実にこたえてくれる竿である。

たとえるならば・・・黒い鞘に納まった名刀のような精悍さを併せ持つ竿であり、ひとたび抜くことがあれば鋭い切れ味が使い手を魅了するという感じであろうか?

またこの竿はカーボン素材がむき出しな部分があるにもかかわらず塗装も強い。もちろん磯で通常使う小傷はつくが簡単に致命的な傷はつかない。

 


唯一、もんくをつけるとするならば・・・リールシートの部分の塗装が使い込んでいくとはがれてくることと、ガイドのトップがさびやすいことである。トップの部分は釣りの後のメンテナンスをしっかりすればもちろん対処できることである。、しかし・・・リールシートの部分の塗装のはがれは残念である。

いずれにしてもマイナーメーカと言うと失礼だが・・・やはりこの竿を使っている釣り人の絶対数は少ない。質実剛健な竿が少ない昨今、古きよき時代からはぐくまれた
『 竿屋の竿』は、決して目立たないが、鈍く光り輝く。

秀逸の総合性能は、あるときはシャープに、また、あるときは豪快にと瞬時に表情を変えながら、釣り人の従順な僕として答えてくれる。

好き嫌いはあるが、機会があれば是非一度使ってみる価値はあると心から思う。
鈍く輝く一振りの日本刀のような小気味良い切れ味を是非堪能してほしい。